ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」

種類豊富で色々な食事との食べあわせが楽しいワイン。
できれば毎日飲みたいけど、太ってしまわないか心配な方も多いのでないでしょうか。
『アルコールのカロリーは吸収されないので太らない』と言う意見があれば、
『飲酒がやめられず太ってしまった』と言う意見も聞きます。
では、ワインは毎日飲むと太ってしまうのでしょうか?
ワインの性質や他のお酒との比較を交えてご紹介します。
毎日ワインを飲むと太る?
結論から言うと、毎日ワインを飲んで太るという事はありません。
もちろん、飲み会のようなたくさん食べて飲んでを毎日続けていると太ってしまいますが、
常用酒として毎日1杯程度の適量で楽しむのであれば、ワインそのものが原因で太るとは考えにくいです。
むしろ適量のワインは血糖値を下げるとまで言われているので、次項で詳しく説明していきますね。
ワインは他のお酒より太りにくい?
ではなぜワインは太らないと言い切れるのでしょうか。
それはワインが他のお酒に比べて糖質が低く、その成分に血糖値を下げる効果もあるからです。
気になるワインのカロリーや糖質について見ていきましょう。
ワインのカロリーは?
まずはワインのカロリーについてです。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によりますと、
ワイン100g中のカロリーは、赤ワイン約1杯68Kcal、白ワイン約1杯75Kcal、ロゼワイン約1杯71Kcalとなっており、
赤ワインが一番カロリーが低くなっています。
他のお酒とも比較してみましょう。
※出展 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
赤ワイン・・・68kcal
白ワイン・・・75kcal
ロゼワイン・・・71kcal
日本酒(純米吟醸酒)・・・102kcal
ビール(淡色)・・・39kcal
発泡酒・・・44kcal
ウィスキー・・・234kcal
ブランデー・・・234kcal
焼酎・・・206kcal
ウィスキーやブランデーなど穀物から出来ている蒸留酒は、カロリーが高い傾向にあります。
一方、同じ醸造酒の日本酒やビールと比べてみてもワインのカロリーはそこまで高くない事が分かりますね。
ワインの糖質量
次に、ワイン100g中の炭水化物量(糖質+食物繊維)の数値についてもご紹介します。
こちらも他のお酒と比較したいと思います。
※出展 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
赤ワイン・・・炭水化物量1.5g
白ワイン・・・炭水化物量2.0g
ロゼワイン・・・炭水化物量4.0g
日本酒(純米吟醸酒)・・・炭水化物量4.1g
ビール(淡色)炭水化物量3.1g
発泡酒・・・3.6g
ウィスキー・・・炭水化物量0g
ブランデー・・・炭水化物量0g
焼酎・・・炭水化物量0g
蒸留酒であるウィスキーとブランデーは、蒸留の段階で糖質などの成分が取り除かれるため糖質は0gとなりますが、
同じ醸造酒であるビールや日本酒と比べると、ワインは比較的糖質の低いお酒だという事が分かります。
その中でも、赤ワインの方が白ワインより糖質が低く、逆にロゼワインはビールよりも糖質が高いです。
「カロリー」と「糖質」の違い
カロリーと糖質の違いは何なのでしょうか。
わかりやすくまとめると「カロリー」の中の「糖質」となります。
まず、カロリーとは熱量(エネルギー)を表す1つの単位で、体を動かすために必要不可欠なものです。
食品の中でエネルギー源として利用できる主な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物の3つで、
それぞれの栄養素の1gあたりのカロリーは、炭水化物とタンパク質が4kcal、脂質は9kcal、アルコールは7kcalと言われています。
以下は18~29(歳)の1日に必要なカロリー量です。
1日の推定エネルギー必要量(身体活動レベル「ふつう」の場合
18~29(歳)の男性:2,650kcal
18~29(歳)の女性:2,000kcal
エネルギーとして使われなかったカロリーは体脂肪として蓄積されてしまうので、カロリーを摂りすぎる事は肥満に繋がってしまいます。
次に糖質についてです。
糖質は先ほど説明した三大栄養素の中の「炭水化物」に含まれる栄養素で、
消化酵素によりブドウ糖に分解され、最終的にはエネルギーとして消費されます。
その過程で、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されるのですが、
このインスリンという物質は、血中の糖質量(血糖値)が多いほど多量に分泌され、
エネルギーとして使われずに余ったブドウ糖は、このインスリンの働きによりそのまま中性脂肪として蓄えられてしまうのです。
上記の理由から、一般的にカロリーを構成する三大栄養素の中でも、特に炭水化物量を制限すると太りにくくなると言われています。
逆に、糖質を控えた食事を意識すると、血糖値の上昇を抑えられ脂肪がつきにくい身体になります。
毎日飲むなら赤ワインがおすすめ
ワインの種類の中で糖質が1番低いのが赤ワインでしたね。
また、赤ワインに含まれる「クロム」という成分には、血糖値を下げる作用を持つとされています。
更にこの「クロム」には、脂質の代謝を促す作用もあるとされているため、
毎日ワインを飲むのであれば、白ワインよりも赤ワインがおすすめです。
適量を知ろう
ここまで説明してきたように、ワイン自体で太るという事は考えにくいのですが、だからといって飲み過ぎは禁物です。
層は言っても1日に嗜むワインの量は人それぞれなので、どのくらいが適量なのか分かりにくいですよね。
ここでは、実際にどのくらいを「適量」と言うのかについて触れたいと思います。
厚生労働省が推奨している、国民の健康を増進するための基本方針「健康日本21」の中で
「多量飲酒者は、健康への悪影響のみならず、生産性の低下など職場への影響も無視できない。」とされていて、
「節度ある適度な飲酒」とされるアルコール量は、1日平均約20g程度となっています。
このアルコール量をワイン1杯(120ml)に換算して考えると、ワイン1杯半くらいの量が1日の飲酒量として適量となります。
ただ、前提として「通常のアルコール代謝機能を有する日本人」とある事と、その人のもつ体質によっても変わりますので、
あくまで参考として捉えて頂き、お酒の弱い自覚のある方は上記の量より少なめを意識するなどして体質に合わせてくださいね。
毎日ワインを飲んで太らないための注意点

ここまででワインは糖質が低く、毎日飲んでも太りにくいお酒だという事が分かりました。
それでは、なぜワインは太りやすいと思われるのでしょうか?
その原因はワインそのものではなく、一緒に食べる食事やおつまみ、飲み方にあります。
ワインと合わせるメニューといえば、パスタやアヒージョ、ステーキなど、カロリーが高めのものが多いのではないでしょうか。
美味しい料理とワインを嗜んでいると、ついついボトル1本空けちゃった…なんて事もありますよね。
たまにはそのような楽しみ方も良いと思いますが、
常用酒として毎日ワインを嗜むのであれば、飲み方や食べ合わせに気を付けてください。
太りにくい食事やおつまみを選ぶ
ワインはどんな食事と合わせるのが良いのでしょうか?
ワインに合う食べ物って基本的に洋食なので高カロリーのものが多いですよね。
いくら成分を気にしてもたくさん食べ過ぎたら元も子もありません。
ピザやチーズなど高カロリーなものはなるべく避け、
野菜のマリネや魚介のカルパッチョなど、さっぱりしたおつまみを選ぶようにしましょう。
飲酒のタイミングに気を付ける
次に注意するべきは、飲酒のタイミングです。
ワイン自体が太りにくい事は分かりましたが、実は食前にアルコールを飲むと胃腸が刺激されて食欲が増進してしまうと言われています。
飲酒の前に何かをつまんでなるべく空腹の状態を避けたり、食べながらゆっくりと飲むように意識してみましょう。
太りにくい飲み方については、以前の記事でも詳しく紹介しています。
ぜひ合わせて覗いてみてください。
ワイン1本のカロリーはどのくらい?太りにくいワインの飲み方とは?
太りにくいおつまみ5選
最後に、簡単に出来て太りにくいオススメのおつまみレシピを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
長ネギの和風マリネ

長ネギ1本に含まれる糖質は8.5gと野菜としては少し高めですが、
長ネギの白い部分にはアリシンという成分が含まれており、
ビタミンB1の吸収を高めてくれます。ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える働きがありますので、
カロリーを消費しやすくなり、太りにくくしてくれる食材と言えます。
材料(2人分)
長ネギ:2本
マリネ液:
オリーブオイル 大さじ2
お酢 大さじ2
白だし 大さじ1
黒こしょう お好みで
作り方
1、長ネギの白い部分を3〜4㎝大に切る。
2、フライパンに分量外の亜リーブオイルを引き、両面をしっかりと焼き付ける
3、焼き上がった長ネギをマリネ液に30分以上浸ける。
加熱によって甘みが増した長ネギには、同じく少し甘みがあり微発泡でさらさらと飲める、ポルトガル産の「ガタオヴィーニョ・ヴェルデ」をおすすめします。
あさりの酒蒸し
あさりにはカルシウムや亜鉛などのミネラルがたっぷり含まれています。100g中の糖質も0.03gとかなり低いので、とてもおすすめなダイエット食材です。
材料(2人分)
あさり:250g
にんにく:1/2片
サラダ油:大さじ1
酒:70cc
醤油:小さじ1
作り方
1、あさりは塩水に浸け、新聞紙やタオルなどを被せて暗くして、砂出ししておく。
2、フライパンにサラダ油を熱し、みじん切りにしたニンニクを入れて弱火で油に香りを移す。
3、香りが出てきたら、フライパンにあさりを入れて、強火でさっと3分ほど炒める。
4、酒を加えて蓋をして、中火で3分ほど蒸し焼きにする。様子を見て、あさりの口が開いてきたら、醤油を加えて一煮立ちさせ完成。
あさりの酒蒸しには、ミネラル感やハーブを感じるソーヴィニョンブランを合わせてはいかがでしょうか。
おすすめは南アフリカ産の「ポークパインリッジ ソーヴィニヨン・ブラン」です。
「ブーケンハーツクルーフ・ポークパインリッジ・ソーヴィニヨンブラン」
キャロットラペ

にんじんの100gあたりの糖質は6.5gと野菜にしては少し高めですが、食物繊維が豊富なので便秘に効果的です。
お好みでレーズンや砕いたクルミを合わせると、より一層美味しくいただけますよ。
材料(2人分)
にんじん:2本
酢:大さじ4
オリーブオイル:大さじ2
はちみつ:大さじ1
塩:少々
こしょう:少々
作り方
1、にんじんはよく洗ってスライスします。(皮ありだと栄養価がアップします!)
2、ボウルにスライスしたにんじんに塩を振りかけて5分ほど置きます。
3、にんじんの水気を絞って、調味料を合わせて完成です。
甘みと酸味のあるキャロットラペには、同じく程よい酸味のあるピノノワールを合わせてみてはいかがでしょうか。
フランスの「ラ・クロワザード レゼルヴ」をおすすめします!
生ハムのチーズ巻き

たまにはガッツリ食べたい、という時にこのおつまみがおすすめです。
食べ応えがある上に、生ハムは100gの糖質が0.5gとかなり低いので、罪悪感が少ないです。
チーズはどの種類も比較的糖質が低いですが、脂質を多く含むので、なるべく脂質の低いカッテージチーズを選ぶ事をおすすめします。
材料(2人分)
チーズ 100g
生ハム 1パック(15枚前後)
オリーブオイル
作り方
1、お好みのチーズを一口大に切り、生ハムを乗せて巻いていく。
2、お皿に盛り付け、上からオリーブオイルを回しかけて完成。
生ハムのしっかりとした塩味、チーズの濃厚な旨味には、同じく強い旨みのある重めの赤ワインはいかがでしょうか。
おすすめは、「シックス・エイト・ナイン ”レッド” ナパヴァレー」。
コストコでも人気のワインですよ!
皆さんも、ぜひ美味しい食べ合わせを探してみてください。
ワインの性質を理解して上手に楽しもう!
いかがでしたでしょうか。
ワインは毎日飲んでも、比較的太りにくいお酒だという事が分かりましたね。
とはいえ、過剰な飲酒やおつまみの食べ過ぎは体重の増加につながってしまいますので、
1日の適量や合わせる食べ物を意識して、上手にワインと付き合っていきたいですね。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」