ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」
幅広い味わいを楽しめるワイン、楽しくてついつい飲み過ぎてしまうことはありませんか?
ついつい飲みすぎて、かなり酔ってしまった経験のある人も多いでしょう。
「ワインは酔いやすい」「ワインは悪酔いする」という話をよく聞きますが、それはなぜなのでしょうか?
そこで今回は、ワインは酔いやすいと言われる理由と、できるだけ酔わないワインの飲み方を紹介していきます
ワインが酔いやすいと思われる理由
ビールやハイボールなど他のお酒より、なぜかワインの方が酔ってしまうと感じませんか?
よく「ワインは悪酔いするから飲みたくない」という話を聞いたことのある人も、多いのではないでしょうか。
結論から言うと、確かに他のお酒よりもワインは酔いやすい酒だと言えます。
しかしその原因、ワイン自体だけではなく、飲み方にもあることがわかりました。
酔いやすいと思われる理由を見ていきましょう。
アルコール度が高いのに飲みやすい
ワインのアルコール度数はおよそ10〜15度です。
ビールが約5度なのに対して約2倍以上のアルコールの高さになっています。
しかしワインはフルーティで飲みやすく、アルコールの高さを感じられないものが多いです。
アルコールの高さを気にせず、ついついペース良く飲んでしまっていませんか?
ワインをペース良く飲んで、体にアルコールが溜まってしまうと分解が追いつかなくなり、酔いが回ってしまうのです。
飲みやすいからといって、カクテルやビールのように飲むのではなく、ゆっくり飲むことを心がけましょう。
アルコールの種類が多い
実はワインには数種類のアルコールが含まれています。
「そもそもアルコールに種類があるの?」と思う方も多いでしょう。
アルコールはエタノールやフェネチルアルコールなど数種類存在し、ワインやビールなどの「醸造酒」には何種類か含まれていると言われています。
反対にウイスキーなどの「蒸留酒」はアルコールが1種類しか含まれていません。
肝臓でアルコールを処理する際、アルコールの種類が多いと時間がかかってしまい、その結果アルコールが体内に溜まって酔ってしまいます。
ビールを飲んだ後にワインや焼酎を同時に飲む、所謂「ちゃんぽん」は酔いやすいと言われる理由も同様ですね。
補足:酸化防止剤は酔いの原因ではない
ワインに含まれる酸化防止剤である亜硫酸は、悪酔いの原因になるという話を耳にしたことはありませんか?
しかし、亜硫酸がアルコールの分解に悪影響は与えることはないそうです。
ワインに含まれる程度の亜硫酸量では、アレルギー反応が出た場合を除き悪影響はありません。
どのくらいの量摂取すると悪影響が出るかというと、
「1日15本のワインを数年間にわたり摂取した場合」と言われています。
亜硫酸はワインを雑菌から守ったり酸化を防ぐ効果のあるものなので、ワインになくてはならない大切なものなのです。
ワインの酸化防止剤については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
ワインの酸化防止剤は体に悪い?無添加ワインとの違いもあわせて解説
ワインを飲むとなぜ酔うの?
そもそも、ワインを飲むとなぜ酔ってしまうのでしょうか?
少し掘り下げてみましょう。
ワインはお酒であり、そのほとんどには約10〜15度のアルコールが含まれています。
お酒を飲むとアルコールは胃と腸で体内で吸収され、血液に入ることで体内を循環します。
アルコールが脳まで達すると、脳の神経細胞が麻痺して「酔った」状態になるのです。
酔いの度合い
酔いの度合いは、血中アルコール濃度によって決まります。
血中アルコール濃度別に酔いの症状を、以下にまとめましたのでご覧ください。
180mlのワインを飲むと30分後には、およそ血中アルコール濃度が約0.5mg/mlになります。
表を見ていただくと分かる通り、その程度の飲酒量だと酩酊度が「爽快期」に分類されるので、症状はほとんどありません。
酩酊度 | 血中アルコール濃度(mg/ml) | 症状 |
爽快期 | 0.3〜0.5 | 通常無症状 |
弱度酩酊 | 0.5〜1.0 | ほろ酔い気分、抑制が取れる |
軽度酩酊 | 1.0〜1.5 | 抑制が取れ陽気、多弁 |
中程度酩酊 | 1.5〜2.5 | 言語不明瞭、判断力低下 |
強度酩酊 | 2.5〜3.5 | 意識混濁、嘔吐、歩行不能 |
泥酔期 | 3.5〜4.5 | 昏睡状態、呼吸抑制 |
昏睡期 | 4.5〜 | 呼吸麻痺、あるいは心機能不全で死亡 |
(出典:アルコール健康医学協会 及び 高純度科学研究所 資料をもとに作成)
ワインを飲みすぎて、酩酊度が表の下の段階に進むにつれ、嘔吐や昏睡状態など身体に異常をきたす結果になるので注意しましょう。
酔いが覚めるメカニズム
アルコールは肝臓で「アセトアルデヒド」分解がされます。
アセトアルデヒドは毒性があり、吐き気や頭痛を引き起こし、二日酔いの原因にもなるんです。
分解の追いつかないアルコールは、血中アルコールとして再び体内を巡ります。
アルコールの分解の速さにはかなり個人差があるので、人によって酔いの症状の発症具合は異なります。
二日酔いについては以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
ワインは二日酔いになりやすい?その原因や対処法をお伝えします
できるだけ酔わない飲み方は?
ワインで酔ってしまう原因はアルコールの高さに対する飲みやすさや、含まれるアルコールの豊富さにあることがわかりました。
では実際どのようにして、酔わないようにすればいいのでしょうか。
すぐに実践可能な、ワインを飲む際に気を付ける予防法を紹介していきます。
水をたくさん飲む
ワインを飲むときは、一緒に水もたくさん飲みましょう。
水を飲むことでアルコールが体内で薄まり、肝臓への負担が軽減されます。
その結果、アルコールの分解が正常に行われるので、酔いにくくなるのです。
また、二日酔いの原因の1つである脱水症状の予防にもなります。
たくさん水を飲むのは難しいと思う人もいるかもしれませんが、
「飲んだワインと同じ量の水を飲む」「ワインを口にした後に必ず、一口でも水を飲む」
など自分の中でルールを決めて、ワインを飲む際には水を飲む習慣をつけましょう。
自分のペースを守って飲む
いくら水をたくさん飲んでも、自分のアルコールの許容量を超えてしまえば、酔ってしまいます。
そこで最も大切なのは、自分に適したペースと飲める量を知り、ゆっくりワインを飲むことです。
しかし、楽しく飲んでいるとついついペースが上がってしまいますよね。
「香りや味わいをじっくり楽しみながら飲む」「口に入れる量や、グラスに注ぐ量を少なくしておく」
など意識して、気持ちよくワインを飲めるくらいのペースを楽しみましょう。
空腹の時はできるだけ飲まない
胃が空っぽの空腹時にワインを飲んでしまうと、胃から小腸へダイレクトにアルコールが流れてしまいます。
胃と比べて小腸はアルコールの吸収が早く、急激に酔ってしまうので空腹時は一気にたくさん飲まないようにしましょう。
乾杯時は少量にとどめて、料理を食べ始めて空腹が解消されるまではいつものペースで飲まない方が良さそうです.
しかし、ついつい空腹時にたくさん飲んでしまうこともありますよね。
そこでおすすめの対策なのが、飲む前にチーズを食べることです。
チーズには脂質が多く、胃の粘膜をアルコールから守ってくれます。
さらにアルコールの分解を促進する、タンパク質やビタミンB2が豊富に含まれている万能食材なのです。
ぜひ実践してみてください。
ワインの適量を守る
ワインを飲むと、血中アルコール濃度が上がることで酔いの症状が現れます。
血中アルコール濃度の上昇を抑えるためには、アルコールの摂取量を抑える必要があります。
厚生労働省が定めた、国民の健康の増進の推進に関わる基本的な方向を定めた「健康日本21」の基本方針では、
節度ある適度な飲酒について、
通常のアルコール代謝機能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。
(参考:健康日本21(アルコール))
純アルコール約20gをワインに換算すると、約180mlです。
ワイン1杯が120mlとすると約1杯半ということになります。
先ほど説明した通り、ワイン約180mlを飲むと30分後に血中アルコール濃度が約0.5mg/mになるため、
酩酊度は爽快期にとどまり酔い症状は現れません。
体質によって適量は異なるので、「1日1杯半(180ml)」を目安に自分の適量を知り、飲みすぎないようにしましょう。
飲みすぎてしまった時の対処法
酔わないように予防していても、ついつい飲みすぎてしまうこともありますよね。
頭が痛くなったり、眠くなったりするのもわかりますが、何の対処もせずに、横になるには禁物です。
そこで飲みすぎた時に酔いを覚ますための対処法を紹介していきます。
水分補給をする
(出典:Amazon)
ワインを飲んだ後もしっかりと水分補給をしましょう。
アルコールの分解には水分が使われるので飲酒後は水分が不足しがちです。
水分を十分に補給することで、アルコールの分解が正常に行われて解消に近づきます。
また、ワインを飲んだ後に陥りやすい脱水症状を緩和することができます。
水以外にも水分の吸収を早めてくれる、経口補水液もオススメです。
ビタミンCを摂る
(出典:Amazon)
ビタミンCはアセトアルデヒドの分解を促進させる効果があります。
アセトアルデヒドが正常に分解されないと、アルコールの分解にも悪影響を与えます。
ワインを飲んだ後は、栄養剤を摂取したり、フルーツを食べたりしてビタミンCを補給しましょう。
オススメの栄養剤は「よいとき」です。
これを飲むと、かなり飲み過ぎた次の日でも二日酔いになりにくいです。
Amazonなどで購入できますので、ぜひ使ってみてください。
まとめ
今回はワインを飲んで酔わない方法をみてきました。
ワインはフルーティで飲みやすい味わいから、ついつい飲み過ぎてしまうこともあります。
またアルコールの種類が多く、分解が他のお酒よりも遅いのでゆっくり嗜みましょう。
注意して欲しいのが、いくら予防しても飲みすぎたら酔ってしまいます。
比較的ワインはアルコールの高いお酒ということを忘れず、しっかりと水分やビタミンCを摂取して、自分のペースでワインを楽しんでいきましょう。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」