ワインの種類や銘柄

ワインの味を左右するぶどう9品種の特徴を見てわかる味チャートとともに解説

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介

ワインを飲み慣れてくると、少しずつ銘柄による味わいや香りの違いが感じられるようになってきて、一層ワイン選びも楽しみになりますよね。

ところで、ワインの味わいってどうやって決まるのでしょうか。

ぶどうの栽培条件?酒造りの方法?熟成年数?

たしかにそれらもワインの味を左右する要因ではありますが、結論として

ワインの味わいを決定づける最大の要因はぶどうの品種です。

ぶどう品種の特徴を知ることこそ、ワインの味わいを知ることなんです。

ラベルのぶどう品種を見ただけで、「このワインはこんな味わいと香りだよ」なんて言えたらすごく素敵ですよね!

この記事ではワインの味の違いがどうやって生まれるのかをもっと理解したいあなたに向けて

赤ワイン、白ワインそれぞれに使われる主要なぶどう品種ごとのワインの特徴をわかりやすくお伝えいたします!

ぶどう品種ごとの味わいチャート

赤ワインの味わいチャート

白ワインの味わいチャート

ぶどう品種ごとの味わいをチャート化しました。

ぶどうの詳しい特徴は後ほどお伝えしますが、よかったらこのチャートをスクリーンショットしておいてください。

無理に一回でワインの特徴を覚えきらなくても、ショップやレストランでワイン選びをするときに役立つと思います。

主な赤ワイン用のぶどう品種

赤ワインに使用されるぶどう品種を紹介します。

赤ワインは、使われるぶどうのタンニン含有量によって渋みやコクに影響が及びます。

香りの印象は、ベリー系の果実からチョコレートや「土っぽい」なんてものもあり、バリエーションが豊かです。

カベルネ・ソーヴィニョン

コク      ★★★★★

渋み      ★★★★★

香りイメージ  ラズベリー、イチゴ、チェリー など

赤ワインのぶどう品種の中で最も重厚でパワーのある「赤ワインの王様」

世界各地で作られる最もメジャーな赤ワインブドウ品種です。

味も濃厚ですが、見た目も濃厚な赤紫色をしています。

コクも渋味もたっぷり、飲みごたえのある「赤ワインらしい」味わいです。

ピノ・ノワール

コク      ★★★☆☆

渋み      ★★☆☆☆

香りイメージ  チョコレート、イチゴ、プラム、カシス、ブルーベリー など

高貴な女性を思わせる、繊細でエレガントなワイン。

世界で最も高値で取引されるワイン「ロマネ・コンティ」はこのぶどうで作られています。

見た目は透明感のあるルビー色をしています。

トロっとしたなめらかさと上品なコクがあり、赤ワインの渋みが苦手な人には特におすすめです。

シラー

コク      ★★★★☆

渋み      ★★★☆☆

香りイメージ  ブラックベリー、黒コショウ、ビターチョコレート など

フルーティさと力強さを両立した、バランス型のワイン。

見た目は紫がかったガーネット色。

コショウ感じさせるスパイシーな香り、アルコール度数も高めなワインで

ワイルドな印象のワインです。

メルロー

コク      ★★★★☆

渋み      ★★★★

香りイメージ  プラム、ブルーベリー、チョコレート など

「シルクのようなワイン」と評される、なめらかな味わいのワイン。

ワインの色合いは深みのある美しい赤紫色。

豊かな果実味のほか、チョコレートのような甘さや土っぽさなど様々な香りを内包した香り。

なめらかな舌ざわりと口の中で穏やかに広がる芳醇なコクが特徴です。

ガメイ

コク      ★☆☆☆☆

渋み      ★☆☆☆☆

香りイメージ  甘酸っぱくフルーティな香り

果実味あふれる、若々しいワインです。

軽快でフレッシュな味わいで、ボージョレ・ヌーヴォーなどの、いわゆるライトボディのワインが作られることが多いです。

ワインの色合いは紫がかった鮮やかな赤色。

白身魚のお刺身などあっさりした料理に赤ワインを合わせたいときにはガメイ種のワインが最適です。

主な白ワイン用のぶどう品種

白ワインに使用されるぶどう品種を紹介します。

赤ワインよりも渋みがないワインが多く、その分ワインの酸味が際立ちます。

香りの印象は柑橘系の果実、若草や青い果実など全体を通じて植物系のものが多いです。

シャルドネ

コク      ★★★★☆

酸味      ★★★☆☆

香りイメージ (寒冷気候)ライム、レモン

       (温暖気候)バター、ナッツ類 など

世界中のワイン産地で栽培されている「白ワインの王様」です。

主に辛口白ワインを作るのに使用され、シャンパーニュの原料としても用いられます。

白ワインの品種の中では最も重厚な味わいですが、生産地や醸造、熟成の方法によって様々な味わいと香り持つワインに仕上がります。

ソーヴィニオン・ブラン

コク      ★★★☆☆

酸味      ★★★★★

香りイメージ  ハーブ、柑橘類、トロピカルフルーツ など

爽やかでちょっとほろ苦く、切れの良い味わいです。

主に辛口白ワインを作るのに使用されます。

若いぶどうからはハーブのような香り、完熟したぶどうからはフルーティな香り。

ぶどうの収穫のタイミングによって豊かな香りのバラエティが楽しめます。

リースリング

コク      ★★☆☆☆

酸味      ★★★★☆

香りイメージ  はちみつ、白い花、洋なし、青りんご など

花やはちみつを思わせる上品でやさしい香りと爽やかな酸味が特徴のワインです。

甘口から辛口、スパークリングワイン、貴腐ワインまで様々なタイプのワインを作るのに使用されますが

いずれのカテゴリでも高い品質のワインに仕上がるマルチ型のぶどう品種です。

甲州

コク      ★☆☆☆☆

酸味      ★★★☆☆

香りイメージ  みかん、すだち、ゆず、梅 など

主に日本の山梨県で栽培される、1300年の歴史を持つぶどう品種で、近年世界的に評価が高まっています。

主に辛口のワインを作るのに使用されます。

穏やかな酸味と、「和」を感じさせる香りが特徴的で、繊細な味わいの日本料理との相性は抜群です。

赤ワインと白ワインの作り方の違い

ここまでぶどう品種ごとのワインの特徴をお伝えしましたが、赤ワインと白ワインでは味わいの傾向がずいぶん違いましたね。

一部例外がありますが、赤ワインと白ワインの味わいにおける決定的な違いは赤ワインにだけ「渋み」があることです。

その理由がワインの作り方の違いにあります。

簡単にその違いをご説明します!

赤ワインの作り方

赤ワインは、果汁・果皮・種などぶどうのすべてを使って作ります。

赤ワインの赤い色は、果皮の赤さが染みたものです。

果汁に果皮や種を漬け込むうち、タンニンという渋み成分も液中に染み出します。

赤ワインの渋みやコクといった味わいは、このタンニンがもたらしています。

赤ワインは必ず黒ぶどうを使って作りますが、まれに味わいの調整のために白ぶどうをまぜて作る銘柄も存在します。

白ワインの作り方

白ワインは、ぶどうの果皮や種を使わず、果汁だけを使って作ります。

白ワインは赤ワインと比べて軽めの印象のワインが多いですが、

これは渋み成分のタンニンが含まれている果皮や種を使わないためです。

ちなみに白ワインはほとんどの場合白ブドウを使って作られますが、赤ぶどうを使って作る銘柄も存在します。

その場合でもやはり果皮を取り除き、果肉の部分だけを使ってワインを作るため、白いワインが出来上がるんです。

タンニンとは

タンニンはポリフェノールの一種で、口に入れると渋みを感じます。

この成分のはたらきがワインの渋みやコクなど「重さ」に影響しています。

ワインの味わいを区別する「フルボディ」「ライトボディ」「ミディアムボディ」という表現がありますが、

基本的にライト→ミディアム→フルボディなど渋みや重量感のあるワインほどタンニンの含有量が多くなります。

「ボディ」についての詳細はこちら

詳しいワインの種類ごとの造り方はこちら

品種ごとに適した栽培条件がある

出典:エノテカオンライン

ワインは世界各地で生産されているお酒ですが、「どこでも作ることができる酒」ではありません。

まずワイン用のぶどうは気温や湿度の関係から「ワイン・ベルト」と呼ばれる範囲でしか栽培することができません。

その上で土壌の性質や季節による気候変化などの条件により、その土地で作るのに適したぶどう品種を栽培しているのです。

たとえば赤ワインに使用する「ピノ・ノワール」は石灰質・粘土質の土壌、穏やかな気候を好む上、風や霜によって実が傷みやすく病気も発症しやすいため、

数あるブドウ品種の中でも特に地域を選ぶ品種だと言われています。

日本に輸入されているワインはフランス産が1番多い!?フランスワインの魅力とは

気軽にブドウ品種の違いを味わう方法

出典 : AEON.com

多くのぶどう品種をご紹介しましたが、やはりワインは「飲んでなんぼ」です!

しかしこれだけ多くの品種があるとワインを選ぶだけでも大変です。

そこでおすすめなのが、飲み比べセットなどを活用した

「同ブランド」且つ「違うぶどう品種のワイン」の飲み比べです。

ワインの価格や生産地、メーカーなど他の条件を揃えることで、ぶどう品種による味の違いを明確に感じることができます!

ちなみに写真の飲み比べセットは12本セットで1万円弱なので、一本あたり800円程度で購入できます。

味わいの違いを意識して飲めば、すぐにラベルを見なくても使われているぶどうを当てられるようになりますよ!

まとめ

ワインの味わいはぶどうの品種が大きく影響しています。

それだけにぶどう品種の特徴を押さえてしまえばワインの味わいの法則性を理解したも同然なんです。

ワインを選ぶときにも味と香りがなんとなく想像できて、選んでいるだけでジュルリとよだれが出そうになっちゃいますよ!

ワイン選びがもっともっと楽しくなるんです!

ぜひ次にワインを購入するときにはぶどう品種に注目して選んで、飲んでみてください。

素敵なワインライフをお過ごしくださいね。

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

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