ワインの知識

「古いくていいもの」は間違い!?ワインのヴィンテージの意味とは

あなたは「ヴィンテージワイン」という言葉からどんなものをイメージしますか?

「古くて価値がある、美味しいワイン」という印象をお持ちの人も多いですが、

実はワインにおける「ヴィンテージ」はまったく別の意味を持っています。

そして本当の意味を知れば、ショップでボトルを見ただけでその一本の価値を判断できるようになる

とっても便利な言葉なんです!

この記事では「ヴィンテージ」の言葉の意味を整理した上で、今後のワイン選びに役立つ

関連するお役立ち情報をお伝えして参ります。

ワインの「ヴィンテージ」の意味

出典:サントリー ホームページ

ヴィンテージとは、そのワインの原料として使用されている「ぶどうの収穫年」のことを指します。

上の画像に“1995”と書かれていますが、

これは「1995年に収穫されたぶどうで作ったワインです」という意味です。

よくある間違いとして、瓶詰めされた=製品化された年ではないので混同しないようにしましょう。

ヴィンテージワインとは

ヴィンテージという言葉から「古くて価値があるもの」という意味をイメージする人は多いと思いますが、

「ヴィンテージワイン」の意味は「収穫年がエチケット(ラベル)に記載されたワイン」のことを指します。

逆に収穫年が記載されていないワインのことを「ノンヴィンテージワイン」と呼びます。

なぜヴィンテージを表示するのか

一言でいうと、ヴィンテージがワインの「価値」に大きな影響を及ぼしているからです。

同じ銘柄のワインでも一年ヴィンテージが違うと2~3割価格が変動するなどもざら、

不作との年と当たり年では倍以上の値段の差がつくこともあります。

一体なにがそこまでの価値の差を生んでいるのでしょうか。

ぶどうの収穫年は大きく分けて、ワインの「味わい」と「希少性」に影響しています。

ワインの味わいへの影響

ワインは世界に数あるお酒の種類の中で、もっとも原材料の味を色濃く反映するお酒です。

だからこそブドウ品種やその地域の気候による違いを楽しめるのですが、

同じ品種のブドウを同じ場所で栽培しても、毎年同じ味のブドウにはなるわけではないのです。

その年の降雨量・気温・湿度・日照量、諸々の栽培条件により収穫されるブドウには差が生じ、

造られるワインも毎年違った味わいになるのです。

希少価値への影響

栽培条件はブドウの質だけではなく、収穫量にも影響を及ぼします。

もしブドウの収穫量が少なければ、当然製造されるワインが少なくなります。

ワインに限らず、生産量が少なく手に入りにくい品は価格が高騰する傾向があります。

品質の良し悪し以外に、その年のぶどうの収穫量が取引価格に影響を及ぼしているのです。

ヴィンテージワイン=高品質ワイン ではない

収穫年記載あり=ヴィンテージワイン

収穫年記載なし=ノンヴィンテージワイン

以上のように前述しましたが、なんとなく「ヴィンテージワインのほうが上質なワイン」

という印象を持つかもしれません。

しかし決してそうではありません。

ここでは両者が持つそれぞれのメリットをご紹介します。

ヴィンテージワインのメリット

ヴィンテージワインのメリットは「収穫年による味わいの個性を楽しめる」ことです。

ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日が近くなるとメディアなどで「今年は当たり年」といった報道がされます。

「当たり年」とは、「良質なワインが仕上がった年」のことを指します。

前述のとおり、天候その他諸々の条件によって毎年違った味わいになるのがヴィンテージワインの特徴です。

そのため愛好家の中では、同じ銘柄であっても「XXXX年はこんな味」という風に、

年による違いも含めて楽しまれているのです。

ノンヴィンテージワインのメリット

出典:ザ ストリングス表参道 ホームページ

ノンヴィンテージワイン(以下NV)のメリットは「いつ飲んでも味わいが均一」であること。

ヴィンテージワインとは真逆ですね。

多くのNVは異なる年に作られたワインをブレンドして瓶詰め=製品化されています。

こうすることで基準となる味わいを保ちながら、毎年安定した量の商品を市場に供給することができます。

よってヴィンテージワインと違って、年による極端な金額の違いも発生しません。

代表的なのが、スパークリングワインの王様「シャンパーニュ」

上の写真は一本7,000~8,000円で販売されているシャンパーニュ「ヴーヴクリコ・イエローラベル」

エチケットを見ても、ヴィンテージが記載されていませんね。

シャンパーニュ地方はフランスの中で最も気温が低いエリアであり、本来ワインが栽培できるギリギリの気候です。

ブドウの量・質ともに安定しない中で良質のワインを作るため、複数年度のワインをブレンドしており、

およそ8割のシャンパーニュがNVといわれています。

このように高額、高品質なワインでもNVの銘柄は多く存在します。

ヴィンテージに関する言葉

「ヴィンテージワイン」「ノン・ヴィンテージ」以外にも関連する言葉がいくつかあります。

これからのワイン選びにも役立つ言葉ですので、ぜひマスターしましょう!

グレート・ヴィンテージ

言葉の意味

その土地で収穫されたブドウの出来が特によかった年に生産されたワイン、またはその年のことを指します。

近い意味の言葉で「当たり年」があります。

言葉の使い方(ワインショップにて)

店員「2012年のブルゴーニュはグレートヴィンテージですので、例年より高額で取引されています」

オフ・ヴィンテージ

言葉の意味

グレート・ヴィンテージとは反対に、収穫されたブドウが悪い出来だった年に作られたワイン、またはその年を指します。

言葉の使い方(レストランにて)

客「このワイン、オフ・ヴィンテージって聞いてたけど、全然美味しいじゃん!」

ヴィンテージ・チャート

出典:甲州市原産地呼称ワイン制度

言葉の意味

年ごとのぶどうの出来や仕上がったワインの品質を評価した表のことです。

上の画像は山梨県甲府市のヴィンテージ・チャートです。

  • ワインの価格の妥当性を検証できる
  • 同価格帯の複数のワインから一本を選ぶときの基準

などに活用できます。

言葉の使い方

「この甲府市のヴィンテージチャートを見ると、

2012年はグレートヴィンテージ

2019年はオフ・ヴィンテージとだったということですね」

オールド・ヴィンテージ

出典:サントリー ホームページ

言葉の意味

長期間熟成されたワインのことです。

明確に決まりはありませんが、

一般的には15年以上前の年がラベルに記載されてあるワインを指すことが多いです。

使い方(ワインショップにて)

店員「こちらのバローロは25年モノのオールド・ヴィンテージで、丁度飲み頃を迎えていますよ」

オールド・ヴィンテージの注意点

オールド・ヴィンテージワインは高値で取引されていることが多いですが、

古いワイン=美味しいワイン ではないことには注意が必要です。

すべてのワインにはそれぞれ「飲み頃」があり、それを過ぎると味わいは悪くなってしまいます。

長期熟成に向いた銘柄はそんなに多いわけではなく、むしろ世の中のほとんどのワインは

店舗に並んだ時点ですでに飲み頃を迎えています。

また保管状態が悪ければ本来のポテンシャルを発揮できないどころか、ワインの味わいはどんどん劣化してしまいます。

購入後に自分で長期保管する場合には十分に環境と整えてワインをお迎えしてください。

「熟成」についての詳細はこちら

まとめ

  • ヴィンテージ=ぶどうの収穫年
  • ヴィンテージワイン=エチケットに収穫年の記載があるワイン
  • ノンヴィンテージワイン=収穫年の記載がないワイン
  • 同じ銘柄でも年によって価値(味や希少性)が違う
  • グレート・ヴィンテージ=当たり年(のワイン)
  • オフ・ヴィンテージ=不作の年(のワイン)
  • ヴィンテージ・チャート=年ごとのブドウの出来を評価した表
  • オールド・ヴィンテージ=長期熟成されたワイン

ただでさえ無数の銘柄があるワインが、年によっても違った味わいになる。

改めてワインの世界の奥深さを実感します。

そんな中ですがヴィンテージの意味を知れば、ワインのエチケットを見ただけで多くの情報が得られ、

素敵なワインとの出会いに役立ちます。

これからワインを選ぶときには、ぜひヴィンテージにも注目してみてください!

素敵なワインライフをお過ごしくださいね。

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