ワインの保存

セラーは絶対必要!?ワインを長期保存する注意点とおすすめ保管場所

最近は、お店だけでなく自宅でワインを飲むことが増えてきています。

そんな時に気になるのが自宅でのワインの保管方法ではないでしょうか。

ワインを長期で保管するのは、簡単なことではありません。

そこで、今回は

  • ワインの長期保存に必要な条件、環境
  • ワインセラーが重要な理由
  • ワインセラー以外の保管場所

についてお伝えします。

自宅で使うのにおすすめのワインセラーもご紹介するので参考にしてみてくださいね!

 

長期保存に向いているワインとそうでないワインがある?

ビンテージワインなるものがあるように、ワインは長期保存に向いているワインと、そうではないワインがあります。

また、長期保存で美味しくなるワインは少数派なのでかなり注意が必要です。

「熟成」に向くのは、一部の「赤ワイン」だけ

ワインの熟成は、ぶどうの果皮や種に含まれる「タンニン」という成分が酸素に触れることによる味の変化によるところが大きいです。

そのタンニンはぶどうの皮や種に含まれています。

なので、皮や種を使わず果汁のみから作られている白ワインは熟成には向きません。

また赤ワインの中でも原料に使用するぶどうの品種や栽培条件により、タンニンの含有量が違います。

タンニンが少ない、あるいは含まれていないワインは熟成で得られる恩恵がないため、長期保存するメリットがないのです。

熟成させるワインを購入する場合、以上のことを踏まえた上でショップでソムリエなどの専門家にどれくらいの期間熟成させるつもりなのかを話し、

目的の時期に飲み頃を迎えるワインを教えてもらってください。

また長期熟成に適したワインは高額なものが多いです。

おそらく店員もそれなりに高額なワインを勧めてくると思いますので、できれば複数の店舗で聞いてみることをお勧めします。

腐らないが味は変化する

ワインには賞味期限が記載されていません。

「飲んでも食中毒が起こらない」という意味では、いつまででも飲めます。

ワインの中に入っているアルコールや酸が雑菌の繁殖を抑え込み、人間が食して害がある「腐敗」が起こらないのです。

しかしこれは品質が変化しないという訳ではありません。

長期保存ができるワインでも、味わいは常に変化し続けています。

長期保存で美味しくなるワイン、不味くなるワイン

出典:サントリーワインスクエア

すべてのワインが長期保存により美味しくなる訳ではありません。

むしろ、十年単位の長期間保存できるワインのほうがごく一部です。

市場に出回っているほとんどのワインは店頭に並んでいる時点で飲み頃を迎えており、購入後すぐに飲むのがおすすめです。

長期保存に向いたワインは簡単に言うと「少しずつ酸素に触れる」ことで美味しくなり、これを「熟成」といいます。

「熟成」についての詳細はこちら

注意!ワイン購入より先に適切な保管場所の確保を

長期保存に向いたワインであっても、いい加減に保管しておいては品質を損なってしまいます。

安易に冷蔵庫や床下、押入に入れているとせっかくのワインが台無しに、なんてことも。

ワインはまるで生き物のようです。

私たちが快適と感じる温度や湿度があるように、ワインにもとっても好みの環境があります。

私たちが「じめじめする」「寒い」と感じるように、ワインもストレスのある環境下ではダメージを受けてしまいます。

反対に後述するような適切な環境が整えられれば、ワインは品質を損なうことなく熟成してくれます。

ワインの長期保管に必要な環境

温度

温度は13~15℃前後を保ってください。

この温度を上回ると品質に悪影響を及ぼし、30℃以上になると急速に劣化が進行します。

したがって日本において夏季に常温でワインを放置すれば、あっという間に品質は低下します。

逆に温度が低いと大幅な劣化は起きません。

品質を維持するには良いと思いますが熟成=酸化による変化も進まなくなりますので、

長期保管するメリットも得られなくなるのには注意が必要です。

また温度の変化もワインにとってストレス要因になります。

リビングなど「人がいるときだけ空調をつけるような場所」にはワインを長期間置くのは厳禁です!

湿度

湿度は75%前後に保ってください。

人が快適と感じる湿度が40~60%とされているので、私たちにとっては少し湿っぽいと感じる湿度です。

これより高いとラベルやコルクにカビが発生する恐れがありますし、

低い場合はコルクが乾燥・収縮してしまい、その密度が低くなってしまいます。

すると酸素の出入りが活発になり、酸化の速度が速くなったり、ワインが気化することにつながります。

なお、ボトルを寝かせて保管するのもコルクの乾燥対策です。

必ず横に寝かせて保管してください。

暗い場所で保管してください。

太陽光に含まれる紫外線は、物質を破壊する力を持っています。

人の肌が日焼けをするのも、紫外線が原因です。

ワインも紫外線を浴びれば強い影響を受け、急速に品質が劣化します。

紫外線は太陽光だけではなく蛍光灯の光にも含まれていますので、直射日光以外にも注意してください。

赤ワインのボトルが暗い色なのは光を遮断するためであり、長期熟成を前提にした銘柄はとりわけガラスの色が濃いです。

それでも完全に光をカットできるわけではないため、暗所での保管が必要なのです。

匂い

匂いの強い場所を避けて保管してください。

前述のとおり、コルクは常に空気を通過させています。

年単位で匂いの強い場所で保管されたとき、どうなってしまうのかは想像に難くないと思います。

振動

振動のない場所で保管してください。

振動による悪影響は大きく分けて2つあります。

ひとつは振動によって液体がかき混ざり酸化が急速に進んでしまうこと。

もう一つは澱(タンニンが結晶化したもの)が液中で動き回ることで澱の味が混じり、味わいのバランスが崩れてしまうことです。

いずれもワインの品質に深刻なダメージを与えます。

ワインは振動にも敏感です。

自宅で保管するならワインセラーが最適

ワインを長期保管できる場所は限られている

ワインは極めて限定的な環境でしか長期保存できない、デリケートな飲み物です。

私たちが普段飲み物を保管する際にはまず冷蔵庫に置くことを思いつくのですが、ワインに限っては、

温度が低い(5℃前後)、湿度が低い(~50%)、他の飲食物の匂いがつく恐れ、常に微振動している、頻繁に開閉する

などの理由から長期保存に適した環境とは言えません。

私はワインに出会って約10年ほど経ちますが、ワインセラーの必要性に疑問を感じている時期がありました。

「ワインだけのためにそこまでしなくてもいいんじゃないかな」と思っていましたが、いざ長期でワインを保存しようと思うと、

それに適した環境が非常に少ないことがわかりました。

やはり自宅でワインを長期保存する場合にはワインセラーが最も安心です。

ワインセラーの機能と価格帯

  • ワインの保存に適した温度、湿度を保ってくれる
  • 多くのセラーはガラス扉だが、紫外線をカットする加工を施してある
  • 振動しない

この条件を揃えた環境を見つけ出すのは簡単ではないです。

ワインセラーは基本的に収納力(大きさ)に価格が比例します。

5~10万円台のものが主流、コンパクトなタイプ(15本程度収納可~)は2万円台から販売されているようです。

寒冷地にお住まいの場合はヒーター機能付きのセラーを

ワインセラーは庫内の冷却機能は漏れなく備えていますが、暖房機能は付いていない商品があります。

これは室内温度が13℃を下回ると、セラー内もワイン保管の適温を下回ってしまうということです。

ヒーター機能がついているセラーは少し価格が上がりますが、温度変化はワインの熟成の大敵です。

設置場所が13℃以下になる可能性がある場合はヒーター機能付きのワインセラーの購入をご検討ください。

用途別おすすめワインセラー

リーズナブル&コンパクト! デバイスタイル CE-8W-W

出典:デバイススタイル ホームページ

22,000円(税込)〜 / 収納可能本数:8本 / ヒーター機能:なし

手軽な価格とコンパクトさが魅力のセラーです。

収納本数は少ないですが、明るいキッチンやホワイト調のインテリアになじみやすいスタイリッシュなデザイン。ドアに木目を使っていて和室にもピッタリです。

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ワインの種類に合わせた温度管理可! ルフィエール C27SLD

出典:ルフィエール ホームページ

57,200円 〜 / 収納可能本数:27本 / ヒーター機能 : なし

27本という収納本数ながらスリムデザインで設置場所を選ばないセラーです。

上の棚と下の棚で個別に温度設定が可能であるため、

  • セラーから出してすぐ飲むデイリーワインと長期熟成用ワインを同じセラーで保管
  • 赤ワインと白ワインをそれぞれ飲み頃温度で保管

など、使い勝手の良いセラーです!

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10万円未満の加温機能付きなら デバイススタイル WF-P28W

出典:デバイススタイル ホームページ

68,200円 ~ / 収納可能本数:28本 / ヒーター機能 : あり

この価格帯では珍しいヒーター機能付き。

寒冷地域にお住まいでも温度差によるワインへの悪影響を気にしなくていいし、設置する部屋にも悩みません。

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自宅以外でなくてもいいならワイン保管サービスが安心

出典:Day倉庫 ホームページ

ワインの長期保管はセラーがベストです。

床下収納、押入れ、冷蔵庫の野菜室、色々と思いつく場所はあるのですがどの場所も

温度、湿度、光、匂い、振動すべての環境を揃えているとは言えず、数年単位の長期保存ができる環境ではありません。

とはいえ、「それはわかってるけど、たった一本のワインのために高いお金を出した上に何年間も家のスペースを占領されてしまうのは」

と思ってしまいますよね。

そのお気持ちもよくわかります。

そこでご紹介したいのは、「ワインの保管サービス」です。

これは大型のワインセラーを所有する会社にワインを預け、対価を支払うサービスです。

1本から預かってくれる業者、1ダース(12本)から預かってくれる業者、など諸条件は違いますが、

1本あたり100円/月 くらいからが料金相場のようです。

1年間で1,200円

10年間で12,000円

長期保存するワインの本数が少ない人にはいい選択肢かもしれません。

よかったら参考にしてみてください。

エノテカ ミックスセラー

DAY倉庫 ワイン保管サービス

まとめ

ワインはウイスキーやブランデー、日本酒など他の長期熟成させるお酒と比べても、とてもデリケート。

品質を維持しながら保存する大変さは比較になりません。

終始脅かすような内容になってしまいましたが、実際に「楽しみに長期で保存していたワインが開けてみたらとんでもないことに!」

なんてことはよく聞く話です。

保存期間が長ければ長いほど、そのガックリ度は計り知れません。

逆に環境を整えてうまく熟成が進んだワインは、若いワインにはないまろやかさや深み、年月を感じさせる芳香など、

まさにワインへの価値観を変えるほどのインパクトがあります。

ワインの長期保存をお考えであれば、ぜひしっかりとワインが過ごしやすい環境を整えてから、お迎えしてあげてください!

素敵なワインライフをお過ごしくださいね。

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