ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」
ワインを飲んでいるときに、うっかりこぼしてしまって洋服にワインのシミができてしまうことがありますよね。
慌てて拭いて、余計にシミが広がってしまったり、綺麗にシミが落ちないことも多いと思います。
急いでクリーニングに出さなきゃと思っても、すぐに行く時間がなかったりすると困ってしまいますよね。
そこで、自宅でできるワインの染み抜き方法をご紹介します!
これから紹介する方法を知っておけばクリーニングに出さなくても、自宅で綺麗に染み抜きができますよ。
ワインのシミは落ちにくい!?
ワインのシミは、綺麗に取れないことが多いと言われています。
特に赤ワインは色も濃いのでよく目立ちますよね。
赤ワインのシミは、アントシアニンという赤色の色素が含まれています。
すぐに水洗いしたりすると、赤いシミ自体は薄くなり、汚れもある程度落とせるのですが、
このアントシアニンは酸化しやすいので、少しでも生地に色素が残ってしまうと、黄ばみの原因になってしまうんです。
また、白ワインは赤ワインに比べてワイン自体の色が薄いので、シミになりにくいと思われがちですが、
白ワインにも色素が含まれているので、しっかり汚れを落とさないと、
赤ワイン以上に濃い黄ばみが後から浮き出てきてしまうので注意が必要ですよ。
ワインの染みがついてしまったときに自分でできる染み抜きの方法
サッと拭いたり、水洗いしただけではワインのシミは後々黄ばみとなって現れてしまいます。
そうならないためにも、正しい染み抜きの方法を知っておく必要がありますね。
まずは、シミができてしまったときにすぐに家でできる、染み抜きの方法をお伝えしますよ。
まずは漂白テストと色落ちテスト
ワインのシミを落とすには、基本的に漂白剤などを使って漂白処理をしていきます。
ただ、この時注意が必要なのがこの漂白処理によって、服本来の色や柄まで漂白してしまうことです。
例えば、デニムなどであれば漂白処理をしてしまうと、デニムの色がそこだけ落ちてしまって白くなってしまいますよね。
そんなことになってしまっては意味がありません。
色落ちを防ぐためにも、まずは漂白テストと色落ちテストをすることが大切ですよ。
テストの方法は簡単です。
染み抜きで使う漂白剤を使ってくださいね。
漂白テスト
漂白剤の種類には、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。
塩素系漂白剤の方が強力なので染み抜きの効果も期待できますが、その強力さから洋服の生地を溶かしてしまったりすることもあります。
なので、洋服の染み抜きには、酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。
漂白テストの方法は、綿棒を使って洋服の目立たない箇所に漂白剤を塗り、そこをドライヤーで温めます。
こうした時に、漂白剤を塗った箇所が色ハゲしなければ漂白剤を使ってもいいということです。
色落ちテスト
色落ちテストは、白いタオルに洗浄液をつけて染み抜きしたい洋服の、目立たない箇所をトントントンと叩きます。
この時使用する洗浄液は、台所用洗剤などのアルカリ性の洗浄液を使って試してみてください。
アルカリ性の洗浄液が、ワインの染み抜きには相性が良いからです。
そしてタオルに洋服の色がついていないかどうかを確認しましょう。
色がついていれば、その洋服はそのまま洗浄液で洗ってしまっては色落ちしてしまうということになります。
漂白テストがNGでも、色落ちテストはOKだったというパターンもありますよ。
あなたの洋服の素材に合った染み抜き方法はどれなのかを知るヒントにしてくださいね。
テストの結果を元に、どんな方法で染み抜きをしたらいいのかを確認しましょう。
- 漂白テストも色落ちテストもNGだった場合
- 漂白テストも色落ちテストもOKだった場合
- 色落ちテストはOKだったが、漂白テストはNGだった場合
の3通りの方法をご紹介します。
漂白テストも色落ちテストもNGだった場合
残念ながら、どちらのテストもダメだった場合もあると思います。
特に、シルク素材の洋服は漂白剤も洗浄液も使えないことが多いようです。
しかし、シミができてすぐの応急処置はできるので、次の方法を試してみてください。
応急処置方法
①まずは大きな汚れを取り、水分を吸い取る
まずは乾いたタオルやハンカチなどで、シミを軽く叩いて水分を吸い取りましょう。
②硬く絞ったタオルで軽く叩く
水で濡らしたタオルをしっかりと絞りましょう。
そして、そのタオルでシミの部分をトントンと軽く叩きます。
洋服についたシミをタオルに移していくイメージなので、常にタオルの綺麗な部分を洋服に当てるようにしてください。
③再び乾いたタオルで水分を吸い取る
最後にもう一度、乾いたタオルでシミの部分をトントンと軽く叩いて、水分を吸い取ります。
これをするだけでも、ある程度シミは薄くすることができますよ。
そして、漂白テストも色落ちテストもダメだった場合でも、中には自宅で染み抜きができる場合もあるので、
そのまま諦めてしまわず、まずは洋服のタグにある洗濯表示を確認してみてください。
タライマークにバツ印がついている場合は、残念ながらドライクリーニングなどの専用の方法でなければ対応ができないので、
クリーニングに出して、プロに任せるしかないということになります。
クリーニング店によっては、シルク素材の染み抜きは対応していないお店もあるので、事前に問い合わせをしてから店舗に行くのがおすすめです。
また、着物などの特殊なシルク素材の衣類に関しても、専門のクリーニング店に出すことをおすすめします。
次に洗濯表示を確認してみて、
- 洗濯機のマークがある
- タライマークに温度表示がある
- タライに手を入れているマークがある
- タライに「手洗い」の文字がある
この4つの内のどれかの表示がある場合は、自宅での染み抜きができますよ。

自宅で洗濯できる場合の染み抜き方法
手順は次の通りです。
①タオルを当てる
シミがある部分の裏側にタオルを当てます。
②溶液作り
小さい器に中性洗剤を入れ、水で薄めておきます。
③ガーゼでシミを叩いて移す
ガーゼに先ほど作った溶液をつけて、シミの部分を優しく叩きます。
この時、絶対に擦らないことが大切です。
また、常にガーゼの綺麗な部分が当たるようにして、洋服のシミをガーゼに移していくことを意識しましょう。
④振り洗い
洗面器などに水を入れて、洋服を振り洗いします。
この時も、絶対に擦り合わせたり、ゴシゴシしないようにしましょう。
⑤再度中性洗剤で振り洗い
シミが取れてきたら、洗面器にもう一度水を入れ直し、少量の中性洗剤を入れて混ぜます。
その中に洋服を入れて、振り洗いします。
⑥振り洗い
中性洗剤が落ちるように、洗面器に水だけを入れて振り洗いを何度か繰り返します。
⑦柔軟剤で仕上げ
洗面器に水と少量の柔軟剤を入れて、すすいで仕上げていきます。
⑧タオルドライと陰干し
乾いたタオル2枚の間に洋服を挟んで、上から軽く叩いてタオルドライします。
その後、形を整えてハンガーなどに掛けて陰干ししましょう。
⑨アイロンがけ
洗濯表示を確認し、アイロンがかけられるようであれば、半分程度乾いたところで当て布をして、アイロンで洋服のシワを伸ばして完了です。
このときに使う中性洗剤では、シルク専用の洗剤が売られているので、そちらを使うのがおすすめですよ。
色落ちテストも漂白テストもOKだった場合
どちらのテストも問題なかった場合は、基本的に酸素系漂白剤を使って染み抜きをしていきます。
また、酸素系漂白剤は冷たい水よりも、ぬるめのお湯を使う方が効果的なので、40〜60度くらいのお湯を使うようにしてください。
染み抜きの手順は、
①シミの部分を優しく洗う
まずは何もつけずお湯だけで、優しくシミの部分を手洗いし、ある程度シミを落としておきます。
②漬け置きをする
バケツなどに40〜60度のお湯を溜め、酸素系漂白剤に書かれている規定の量の漂白剤を入れて混ぜます。
そこに洋服を入れて30分程度漬け置きします。
この時に、お湯の温度が下がらないように蓋をしておくと漂白力が維持できますよ。
30分経ったら、一度洋服のシミが薄くなっているかを確認して、まだのようであればもう30分漬け置きしましょう。
③洗濯機で洗う
漬け置きが終わったら、軽く手ですすいでから洗濯機で洗いましょう。
色落ちテストはOK、漂白テストはNGだった場合
漂白剤が使えない場合は、洋服のタグを確認し、水洗いがOKであれば重曹(じゅうそう)を使って染み抜きをしましょう。
ワインの汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使うと中和しやすくなります。
重曹は炭酸水素ナトリウムのことなので、酸性の汚れに特に効果的です。
こちらも方法は簡単です。
①重曹をたっぷりふりかける
バケツなどに洋服を入れて、シミのある部分に重曹をたっぷりふりかけます。
②手でもみ洗いする
バケツに熱めのお湯を注いで手でもみ洗いをします。
この時にやけどには注意しましょう。
素手ではなく、ゴム手袋などでもみ洗いする方がやけど防止になりますよ。
③洗濯機で洗う
軽くすすいでから、最後は洗濯機で洗って完了です。
もしも、お家に重曹が無ければ、食器用洗剤を使ってもいいですよ。
特に中性の食器用洗剤よりも、弱アルカリ性のものの方が効果的です。
手荒れしにくいなどと言って売られている食器用洗剤に弱アルカリ性のものが多いですよ。
食器用洗剤を使った手順は次の通りです。
①シミの部分を濡らして裏返す
②タオルの上に置く
汚れてもいいようなタオルを用意し、シミの表の部分がタオルに接するように置きます。
③食器用洗剤を付ける
シミの裏側部分に食器用洗剤を付けます。
④歯ブラシで叩く
食器用洗剤を付けたシミの部分を歯ブラシでトントンと叩きます。
この時、こすってしまうと汚れが周りに広がってしまうので、必ず叩いて汚れをタオルの方に押し出すようにしましょう。
⑤ぬるま湯で洗い落とす
最後にぬるま湯で汚れを洗い落とせば完了です。
ただし、重曹や食器用洗剤を使ったこちらの方法は、シミができてから時間が経っていると、綺麗に染み抜きができない可能性があるので、
シミができたら早めに処置するようにしましょうね。
意外なワインの染み抜き方法
基本的なワインのシミを落とす方法をご紹介しましたが、
その他に意外なものを使った染み抜き方法や、染み抜き前の応急処置をすることができるんです。
その意外な方法をいくつかご紹介しますね。
炭酸水をかける
レストランなどの外出先で赤ワインをこぼしてしまった場合には洋服を脱いで洗いに行くわけにもいかないですよね。
だからといってそのまま放っておいては目立ちますし、後々シミが落ちにくくなってしまいます。
そんな時にはレストランで炭酸水を注文したり、コンビニなどで購入して、
炭酸水をシミの部分にかけることで、すぐに染み抜きができない場合の応急処置になります。
炭酸水に含まれる二酸化炭素は、汚れを浮かせる性質があるので、水で洗うよりも汚れが落ちやすく、少しでも目立たなくしてくれますよ。
ただし、こちらは出先での応急処置なので、帰宅後はしっかり染み抜き処理をするようにしましょう。
塩と炭酸水を使う
こちらは染み抜きの方法の1つです。
塩と水、炭酸水を洋服にかけて手でもみ洗い、その後塩を取り除くために掃除機で吸い取ります。
塩がある程度取り除けたら、洗濯機で洗えば完了です。
塩が繊維の間に入り込んでシミを落としてくれるので、ニットなどの染み抜きに便利ですよ。
塩なら家にあるものなので、助かりますね。
ただし、この方法はワインが乾いてしまう前に有効な方法なので注意してくださいね。
ドイツで作られた魔法の道具「ドクターベックマン スタインペン」を使う
こちらはドクターベックマンと言うドイツの会社が作った染み抜きのための商品で、「スタインペン」と言います。
名前の通り見た目はペンで、シミができてしまった部分をペン先でトントンと押さえることで染み抜きができるんですよ。
これなら外出先であっても簡単に染み抜きができるので便利ですよね。
さすがはワインをよく飲む習慣があるドイツの会社が作った商品だなと感じます。
ワインを飲む機会が多いのであれば、1本持っておくと安心ですよ。
染み抜きスプレー「シャトースピル」を使う
ステインペンの他にも、「シャドースピル」と言うアメリカで作られている染み抜きスプレーもあります。
シミの部分に吹きかけると、驚くほどシミが落ちるんです。
ただし、スプレーを吹きかけた直後は少し茶色くシミが残ったままなので、
こちらも応急処置として、早めに洗うようにしてくださいね。
まとめ
ワインによる洋服のシミはなかなか落ちなかったり、落とせたと思っていても、後から黄ばみになって現れたりしてしまいます。
お気に入りの洋服がシミでダメになってしまってはショックですよね。
また、間違った染み抜き方法で洋服を痛めてしまうことがないように、
自宅でできる正しい染み抜きの方法を知っておけば、すぐにクリーニングに出さない時にも安心ですよ。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」