ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」

贈り物を届けてくれるクリスマスのサンタとたまたま同じ名前で呼ばれるサンタワインは
チリから届けられる、日本を意識して作られたワインです。
「サンタワイン」と呼ばれているのは、1875年創業のチリの名門ワイナリー「サンタ カロリーナ」のブランドです。
ほかにも「サンタ」と名の付くワインがいくつかありますので、チリワインの特徴と共に紹介しましょう。
サンタワインとは?

「サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ」は、日本のためだけのチリワインです。
以後、長いので「サンタワイン」と呼びます。
チリ名門ワイナリー、サンタ・カロリーナとサントリーで味わいを追求した、日本料理と相性ぴったりのチリワインです。
チリワインの「王者」を目指して、サンタワインのシンボルに選ばれたのは、アンデスの高原に住むピューマ、「チリアンライオン」です。
1875年創業、ワイナリー名前は創業者の妻である、カロリーナ夫人に由来します。
世界に通用するワイン造りを目指し、フランス人ワイン醸造家を招き、フランスの高い技術を取り入れました。
チリで、早くからカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シャルドネなどのヨーロッパ系ブドウ品種を栽培し始めたのですよ。
サンタ・カロリーナはセントラル・ヴァレーを中心に、チリでも最良の土地に約1000ha(東京ドーム155個分)のブドウ園を持っています。
完全な近代的醸造設備と、小さな樽を使っての熟成で、クリーンで深みのある味わいのワインを造りだしています。
1889年、赤ワインの「レセルヴァ・デ・ファミリア・カベルネ・ソーヴィニヨン」が、フランスでのコンクールで金賞を受賞しました。
1973年には、1880年に建築されたワインセラーが国定記念建築に指定され、現在でもそのセラーは使用されています。
2005年以降、更なる品質向上を目指し、ブドウ栽培から醸造技術にまでのワイン造りの革新に投資を続けています。
ワインは世界80ヶ国以上に輸出され、ワイン誌のニューワールド部門で「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど高い評価を得ています。
サンタワインは赤・白・ロゼの他、白とロゼのスパークリングがあり、ラインナップは10種類に及びます。
チリの代表的なワインであるサンタワインは、サントリーが取り扱っているため、入手しやすいのも特長と言えるでしょう。

おすすめのサンタワイン
サンタ・カロリーナの赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを中心にに造られています。
気候や土壌の違いによって、初心者にも飲みやすいワインから、凝縮した果実味で洗練された高級ワインまで、それぞれ違った個性を楽しむことができるでます。
白ワインは、シャルドネ、ソーヴィニヨンなどが主にに造られています。
チリの豊かな気候条件の中で、果実味豊かなワインに仕上がっています。
赤ワイン同様、気候や土壌の違いで、同じ品種でもまるで違った味わいを楽しむことができます。
サンタ バイサンタカロリーナ カベルネ ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンで造る赤ワインは、しっかりとしたタンニンが特徴的で飲みごたえがあります。
カベルネ・ソーヴィニヨンを原材料とするチリ産の赤ワインは、「チリカベ」の愛称で親しまれています。
カシスやブラックチェリーのリキュールを思わせるボリュームのある、熟した果実味の、素直で飲み飽きない味わいの赤ワインです。

出典:Amazon com.
サンタ バイ サンタカロリーナ メルロ
メルロで造る赤ワインは、なめらかな口当たりで、やわらかく丸みを帯びた味わいが特徴的です。
メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンを使用したサンタワインは、ブラックチェリーやプラムのリキュールを思わせる、熟した果実の香りです。
清涼感のある植物のニュアンスがあり、果実味と酸味、タンニンのバランスが程よい落ち着いた味わいです。

出典:Amazon com.
サンタ バイ サンタカロリーナ シャルドネ
シャルドネは、マンゴーやパッションフルーツのような豊かなフルーツの香りを感じ取れるような白ワインが作られています。
芳醇な香りとしっかりとした酸味が感じられる飲みやすい後味に仕上げるために、ヴィオニエを隠し味にブレンドしました。

出典:Amazon com.
サンタ バイサンタカロリーナ ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは、ハーブや青リンゴ、洋梨のようなさわやかな香りを持つワインが出来やすい特徴があります。
フレッシュな果実味、イキイキとした軽快な酸味が特長の、フルーティーで爽やかな味わいの辛口白ワインです。

出典:Amazon com.
サンタワインも含めて、チリワインは生産量・輸出量ともに拡大しています。
1990年代半ば、日本の赤ワインブームを牽引したのもチリワインだったのですよ。
2015年以降、日本の国別ワイン輸入量はチリが第1位を維持しています。
そして2019年4月、チリワインにかかる関税は完全撤廃され、輸入量は13年間で約4.5倍以上にも増えました。
ここからは、日本でもすっかりお馴染みになったチリワインについて解説していきます
チリワインの特徴

出典:株式会社ウェブライダー
チリは何といってもそのコストパフォーマンスのよさで、ヨーロッパと比べてかなりお手頃価格ですが、品質の高いワインが多く造られています。
2007年、日本とチリはEPA経済協定を結びました。
貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定
出典:外務省
これにより、チリワインの関税は2007年の2.3%から段階的に2019年4月には全廃となりました。
2019年2月1日発効の日EU・EPAにより、ヨーロッパからのワインの関税が無税となりましたが、チリは堂々の輸入第二位を守っています。
ワインの税金に関する詳しい記事はこちらになります、よければ参考にして下さい。
ワインの税金ってどうなってる?税金に関する色々な話も合わせて紹介
チリはヨーロッパの最新の技術を導入して、ブドウ栽培やワインの醸造技術が上がり、ワイン品質も向上しています。
また、チリでは生産者の規模がとても大きいので、効率的に低コストでワインを生産できるのです。
1年を通して日照時間が長く、ブドウの育成期には降雨量が少なく、晴れ日が多く、昼と夜の寒暖差が激しく、昼は暑く、夜は夏でもかなり涼しくなります。
こうした条件がそろっているため、チリはブドウの栽培に適しているのです。
チリはまだまだ人件費が安いので、手間をかけたブドウ栽培ができます。
チリの国土は南北にひろがっているので、いろいろなブドウが栽培でき、ブドウの品種によって産地ごとに特徴のあるワインを造っています。
チリワインの特徴は、味と風味のバランスが取れたものが多く、ブドウ品種の味わいを存分に感じることができます。
チリワインで使われているぶどうの品種は、主にフランスで栽培されているものが多いですが、チリ特有の気候で風味や味わいが変わってきます。
チリワインについての詳しい記事がいくつかありますので、よければ参考にして下さい。
ワインの有名な国はどこ!?初心者向けに親しみやすいワインを紹介!
ニューワールドのワインって何?嬉しい特徴と魅力やおすすめを紹介
他にもあるチリの「サンタ」
「サンタ」は、キリスト教文化圏では普通に、現地の発音で人の名前や土地の名前に使われています。
日本では、「聖」という言葉をあててそんなに身近なものではないですよね。
今回紹介したサンタワイン以外にも、チリ以外のもワインに関連する「サンタ」はたくさんあるのですよ。
それぞれ素晴らしいワインですが、サンタワインとは混同しないようにしてくださいね。
サンタ・ヘレナ
1942年創業のサンタ・ヘレナは、いち早く海外進出を果たした、チリワインにおける輸出ブランドのパイオニアです。
サンタ・ヘレナの「アルパカワイン」は、赤・白・ロゼの他、白とロゼのスパークリングもラインナップされています。
リーズナブルな価格ながら本格的な味わいを楽しめると、アメリカやヨーロッパでも高評価を受けています。
日本でもアサヒビールが輸入元となり、スーパーやコンビニでも買うことができますよ。
サンタ ヘレナ アルパカ シラー
シラーは赤ワインに使われる黒ブドウ品種の1つであり、スパイシーでパワフルな風味が特徴です。
ブラックベリーやダークチェリーの香りと、しっかりとしたタンニンに豊かな果実味を持った味わいが特長の赤ワインです。

出典:Amazon com.
サンタ・リタ
サンタ・リタは2013年から、3年連続、本国チリ国内販売シェアNO.1を実現し、確固たる地位を築いています。
北から南まで600kmに及び、東京ドーム約400個分(2,600ヘクタール)の広大な自社畑を持ち、厳しいマニュアルに沿ってぶどう栽培を行っています。
広大な畑で、それぞれの品種に最適な土地を探し出し、品種の特徴を最大限に引き出したワインつくりを行っています。
サンタ・リタでは、ブドウを植えた後、7年間値がしっかり伸びるまで待って、成熟したブドウが栽培できてから、初めてワイン造りに使用します。
日本でもサッポロビールが輸入元となり、スーパーやコンビニでも買うことができますよ。
サンタ・リタ スリー・メダルズ カルメネール
カルメネールは、成熟してから収穫すると非常に凝縮したブドウとなり、果実味のあるワインが造られます。
色濃い赤紫色で、ストロベリーやプラム、ブラックベリーといったフルーツの香りや、カシスのニュアンスが感じられます。
しっかりとしたタンニンに、果実味豊かな深みのある味わいで、長い余韻も楽しめます。

出典:Amazon com.
サンタ・アリシア
サンタ・アリシアはチリのほぼ中央、セントラル・ヴァレー地方の北端に位置し、アンデスと海岸山脈の間、内陸部に広がるマイポ・ヴァレーにあります。
マイポ・ヴァレーでは、ヨーロッパ優良品種の栽培の歴史が古く、ブドウ栽培が行われています。
中でもサンタ・アリシアのブドウ畑は昼夜の寒暖の差が大きく、アンデス山脈からの雪解け水を受けることができます。
サンタ・アリシアの醸造設備は、ヨーロッパ製が主でいずれも最新型のものです。
サンタアリシア レイト・ハーベスト
マスカット・オブ・アレキサンドリアはフレッシュでアロマティックなマスカットの香りが命です。
甘口のワインにする事が多く、マスカットそのものを頬張るようなフルーティーな味わいと甘さが魅力です。
マスカット・オブ・アレキサンドリアを使った、大変貴重な貴腐ワインです。
マスカットの香りに花やハチミツの香味が重なり、上品な甘味と心地よい酸味との絶妙な味わいが楽しめます。

出典:Amazon com.
サンタ・イネス
2009年ベスト・チリワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーを受賞! サンタ・イネスを手掛けるディ・マルティノは2005年にも同賞を受賞しています。
マイポ・ヴァレーにあるマイポ島村にサンタ・イネスのワイナリーがあり、70年以上ワイン造りを手がけています。
サンタ・イネスは、ここに300ha(東京ドーム46個分)の畑を所有しています。
自家所有の畑から取れたブドウだけでワイン造りを行う、イタリア系3世による家族経営の南アメリカで最初のカーボンニュートラルワイナリーです。
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素を発生させずにワインを造ることです。
サンタ・イネス セレクション カベルネ・ソーヴィニヨン
濃厚な果実味と渋味がオーク樽で熟成され、クラシカルで複雑な味わいを楽しませてくれます。
チリワインなので、果実味しっかりありますが、12ヶ月の樽熟成によりまろやかさを増しバランスよく熟成しています。

出典:Amazon com.
まとめ
「サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ」は、チリ名門ワイナリー、サンタ・カロリーナとサントリーで味わいを追求した、日本料理と相性ぴったりのチリワインです。
サンタワインは赤・白・ロゼの他、白とロゼのスパークリングがあり、ラインナップは10種類に及びます。
サンタワインの代表的な品種を紹介しました。
日本にもたくさん輸入されている、チリワインの特徴について説明しました。
サンタ・カロリーナ以外にも、「サンタ」と名の付くチリワインをおすすめしました。
チリからの「サンタ」、あなたも一度味わってください。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
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