ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」

ワインに氷を入れてはいけないと、なんとなく思ってはいませんか?
いえいえ、氷がなかなか手に入らなかった頃から、ワインに氷を入れて飲んでいたのです。
昔から人間は冷たいものが大好きなのですよ。
「氷を入れちゃダメ!」なんてルールはありません。
むしろ、ワインの新しい顔が見られるチャンスになるかもしれません。
今回は、ワインに氷を入れて楽しむロック・ワインについてお伝えします。
人間は昔からロック・ワインが大好きだ
古代ギリシャ・ローマでは雪や氷を飲み物に混ぜて冷やしていました。
特に冷たいワインは好まれていました。
ワインを水で割るのが文明人の作法とされたので、雪や氷でワインが薄まることはついては違和感がなかったのでしょう。
古代のワインの飲み方については、こちらの記事を参照してください。
ローマの英雄ジュリアス・シーザーは、若者をアペニン山脈に走らせ、そこから氷や雪を運ばせ、ワインに混ぜて飲んでいたと伝えられています。
本来は健康食品であった冷たい食べ物を、嗜好品として楽しんだのは彼が最初で、これが氷菓の原型とされています。
氷菓とは、氷に果汁や蜂蜜を掛けることを起源とし、シャーベット(あるいはソルベ)、アイスクリームに発展した、冷たいお菓子の総称です。
氷菓とロック・ワインは同じ時代に生まれたのですね。
14世紀のフィレンツェ(イタリア)では、氷で冷やしたワインが好まれ始めました。
1575年頃のフランス王アンリⅢ世の時代には、氷で冷やしたワインがイタリア式食事作法と共に、フランス宮廷に受け入れられました。
ロック・ワインにはイタリアとフランスのお墨付きがあるのです!
その後ロック・ワインと氷菓は共に、大航海時代を経て世界に広がりました。
ロック・ワインのメリットは?
ロック・ワインのメリットは、なんといってもすぐに冷えたワインが飲めることです。
でも、白ワインを適温まで冷やすだけでも時間がかかりますよね。
- 冷蔵庫で2~3時間
- 冷凍庫で15~20分
- ワインクーラーで15~20分
ワインを早くに冷やしたいのに、冷凍庫に空いているスペースがないとか、ワインクーラーに使うほど氷がないとか、考えたくもないですね。
ワインに氷を入れちゃえば、すぐに冷たいワインが楽しめます。
ロック・ワインをより美味しくするには、グラスも冷やしたものを使うことをおすすめします。
氷でグラスを冷やして、一旦それを捨ててください。
その後で、氷、ワインの順番で入れると美味しく作れます。
暑い夏にビール替わりに
ロック・ワインは夏場の飲み物としても最適なのです。
夏場はビール派の方多いですね。
暑くて湿気が多いと、ワインを選ばない方も増えるようです。
特に、赤ワインは常温で飲むことがすすめられているので、夏には消費量が落ち込むそうです。
ワインに氷を入れれば単に冷たくなるだけでなく、夏でも楽しめる飲み物になります。
- アルコール度数が低くなり、軽く飲めるようになる。
- すっきりとした味になり、涼しく飲めるようになる。
ワインの楽しみ方が広がる予感がしますね。
ロック・ワインのもやっとポイントは?
ワインに氷を入れる話をすると、よく耳にする質問があります。
- ワインが冷えすぎないか
- ワインが薄まらないか
- ワイングラスが割れないか
これらの問題について説明していきます。
ワインが冷えすぎる問題
ワインが冷えすぎる可能性があることは、ロック・ワインのデメリットとして挙げられます。
ワインは温度管理に非常に厳しいアルコール飲料です。
ビン詰めの後でも輸送や保存環境に気を配って、私たちまで届くものもあります。
冷蔵庫ではなく、ワイン専用のクーラーがある事でもそれはよくわかります。
また、文化的にワインを楽しむ作法が存在することも知っています。
それでも、ワインの楽しみ方は人それぞれで、一番大切なのは楽しんでおいしく飲むことです。
氷が溶けてワインが薄くなる問題
氷が溶けて味が薄くなることは、ロック・ワインを作る際に一番気になることです。
ワインをベースにしたカクテルのレシピも、どちらかというと氷を使わないことをすすめています。
氷が溶けると味が薄くなるからですね。
アルコール飲料だって、ノンアルコール飲料だって、氷を入れるのはそれを冷やすことが目的です、その結果氷は溶けます。
さてどうしましょうか。
簡単な話です、氷が溶けてあなたが薄くなったと感じる前に飲んじゃえばいいのです。
ロック・ワインを作ったら、早目に楽しんでください、あなたが美味しいと思うときが飲み頃です。
グラスが割れそう問題

ワイングラスが割れないかということは、ロック・ワインを楽しむ際の心配事です。
通常、ワインはワイングラスで飲むものですが、ロック・ワインにする場合は、厚みのあるタンブラーグラスを使ってください。
ステンレスの物を使うと、氷が溶けにくくなります。
取っ手の付いたジョッキもロック・ワインにはいいですね。
ワイングラスの形状は、ワインの香りを引き出し、美味しさを最も感じるように作られています。
また、口当たりをよくするためにグラスは非常に薄く、デリケートです。
ワイングラスに氷を入れると、ぶつかってヒビが入ったり割れたりする恐れがあります。
ワインの選び方
最近ではワインメーカーが、ロック・ワインにする前提のワインを販売しています。
氷が溶けて薄まった状態で、美味しく飲めるようにバランスが考えられています。
これなら安心してロック・ワインを作れます。
通常のワインについては、すべてがロック・ワインに適しているわけではないので、選び方のコツを紹介します。
簡単に言うと、冷やして美味しいのは、タンニンが少なくフルーティー感の強い、テーブルワインです。
甘味が強くフルーティーなワインがおすすめ
人は冷えた状態では常温より甘味を感じにくいので、冷たい飲み物は甘味を強くしなければもの足りなく感じます。
人が味を感じるのは舌にある味蕾という部分です。
味蕾は30℃前後で最も活発に働き、温度が低くなるほど味を感じなくなります。
ぬるくなった飲み物は、冷えているときより甘く感じると思います。
ですから、ロック・ワインには甘味が強くフルーティーなものがおすすめです。
カリフォルニア、チリ、オーストラリア、スペインなど、温暖な産地で造られたフルーティーなワインを、ロック・ワインにするとおいしく楽しめます。
渋味が強い高級ワインは避けましょう

赤ワインの渋味の元は、ブドウの皮や種に含まれるタンニンという物質です。
タンニンには、ワインにしっかりしたボディや深みを与える作用、ワインの保存性を高め長期熟成を可能する作用があります。
そのため、長期熟成型の高級ワインにはタンニンがたっぷり含まれています。
タンニンは低温だと渋みが強く感じられ、常温になるとまろやかに感じられます。
長期熟成型のフルボディワインが、他のワインより高めの温度が適温とされるのはこれが理由です。
タンニンを多く含み、長期の熟成を必要とするような高級ワインは、ロック・ワインには適さないです。
氷にもこだわってみる
ロック・ワインを美味しく飲むためには、氷選びも大切です。
コンビニやスーパーなどお店でロックアイスを買って使ってください。
家庭で作るキューブ型の氷に比べて、ロックアイスは溶けにくいだけでなく、透明度が高く見た目にもきれいです。
ロックアイスは、高めの温度で時間をかけてゆっくり凍らせて作られます。
ゆっくりと氷の結晶を作ることで、水に含まれる空気、消毒用のカルキ、ミネラルなどの不純物を凍る途中に押し出し、透明な氷ができ上がります。
最後にちょっとアレンジです。
氷の代わりに、ガリガリ君やアイスの実を使ってみるのはどうでしょう。
ちょっと居酒屋風になって、甘味を好まれる方にはぴったりです。
フルーツや、ミントを加えるアレンジもよさそうですね。
まとめ
ギリシャ・ローマ時代からロック・ワインは楽しまれていました。
ロック・ワインの最大のメリットは、すぐに冷えたワインが飲めることです。
夏場の飲み物としてもロック・ワインは最適です。
ワインに氷を入れることについて、もやっとするポイント3点について解説しました。
冷やして美味しいのは、タンニンが少なくフルーティー感の強い、テーブルワインです。
氷はロックアイスを使うことをおすすめします。
ロック・ワインは、ワインに氷を入れるだけの簡単な方法ですが、アレンジを加えることでワインの飲み方を広げてくれると思います。
口当たりがいいからと言って、あまり飲みすぎないでくださいね。
素敵なワインライフをお過ごしください。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
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