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「マドンナ」は200年以上前からあるドイツワインで、甘口の白ワインとしてはもっとも有名な銘柄の一つです。
日本では50年以上前に紹介されました。
比較的お手頃なワインなので、ワインブームの火付け役にもなったワインなのですよ。
今回は、そんなマドンナについてお伝えします。
マドンナってどんなワイン
「マドンナ」はドイツを代表する白ワインの銘柄のひとつです。
まずこのワインが、なぜ「マドンナ」という名前を持つようになったのかをお話していきたいと思います。
ドイツのヴォルムスという町が「マドンナ」のふるさとです。
ぶどうの栽培、ワイン造りが盛んな町で、「リープフラウエンキルヒ」という名の聖母教会の修道士が造ったワインが特に評判でした。
その白ワインはいつしか「リープフラウミルヒ(聖母の乳)」と呼ばれるようになったのですよ。
その高い評判から、他の生産者も同じ名前でワインを造るようになりました。
今では、「リープフラウミルヒ」は、ドイツで一番大きい産地のラインヘッセン地方で作られる白ワインとして認定されているのですよ。
17世紀の戦争でヴォムスは荒廃しましたが、聖母教会のブドウ畑は19世紀に醸造所に引き継がれました。
そのブドウ畑から、戦争で行方不明になっていた聖母教会の聖母像(マドンナ)が見つかったのです。
その醸造所のワインは、聖母像に敬意を表して「マドンナ」と名付けられました。
聖母像は、今でもブドウ畑に祀られ、ワインのラベルにも描かれているのです。
マドンナシリーズにはいくつかの種類がありますが、「リープフラウミルヒ(聖母の乳)」が一番有名なワインです。
豊かな味わいがあり、すっきり飲みやすくフルーティーな香りを楽しめる白ワインです。
「マドンナが日本のワインブームを引っ張った?

1960年代までは、日本のワイン消費量はゼロに近いものだったそうです。
マドンナは、1972年に日本に紹介されました。
日本のワイン元年といわれ、ワインの認知度が急速に上がりはじめた、第1次ワインブームの始まった年なのですよ。
この第1次ワインブームの背景には、1970年の大阪万博で本格的な西洋料理が紹介されたことがありました。
さらに、1973年にはドルが変動相場制になってことにより円高が進み、高級品だった輸入品が安く日本に入ってくるようになったのですよ。
1978年は第2次ワインブームと呼ばれ、甘口のテーブルワインが日本のワイン市場を席巻しました。
そのテーブルワインの代表的なものが、マドンナ・リープフラウミルヒだったのですよ。
1980~1990年代の日本人にとってマドンナは最も親しみのあるワインで、マドンナを見ると当時を思い出す人もいるみたいです。
50代(バブル期大学生)の人に聞くと、マドンナはコンビニがまだ普及していない頃に町の酒屋さんで手軽に買えたワインのひとつだったんですって。
当時はマドンナのCMもよく流れていたそうですよ。
そしてさらなる時を経て、マドンナは今でも日本で愛され続けているワインです。
次は、実際の購入者さんの声を聞いてみたいと思います。
高評価が多いアマゾンのレビュー

アマゾンのレビューを見ていると、私よりも熱くマドンナをおすすめしているものがたくさんありました。
定番の甘口、初心者向けの王道の白。
ロマンチックな名前と共に、少し背伸びしたい年頃、ワインの味を覚え始めるときのハードルの低い一本。
もちろん甘く見て勢いよく飲むと酔いは回りやすいが、そこまで強いものでもない。
久しぶりに会う女友達と学生時代を懐かしんだり、娘と気軽に口にしたい味。
ワインの甘口を今まで飲んだことがなかったので、興味本位で購入しました。
本当にジュースのように甘いもんなのかと想像していたらワインの味でした。
ただ、飲んだときに甘さをちょっぴり感じられるので、案外飲み進められました。
後味はさっぱりしており、癖がなく美味しく感じられました。豚肉の料理と一緒に召し上がると美味しいそうです。
あんまりワイン自体をそんなに飲んだことがないんですがすごく飲みやすかったです。
ほんのり甘くて酸味がきいてて、たぶんどんな食事にも合うんじゃないかな。
それだけで飲んでもいいですが、やはり何か食べながら飲むとぐいぐいいけちゃう感じです。
アルコール分もワインなのでそこまで高くないので、1杯や2杯ぐらいなら普通にぽーっとなる程度で済むと思います。
出典:Amazon com.
マドンナという名前には覚えやすさだけでなく、華やかな感じやロマンチックな感じもありますよね。
初めて飲むワインにも、学生時代の友人と飲むワインにも、娘さんと飲むワインにも使えるなんて何とも素敵なお話ですね。
やはり、初心者の方でも、ワインが苦手な方でも親しめるのがマドンナの特徴です、間違いないです。
甘口だけどすっきりしている、おつまみがなくても飲めちゃうくらい飲みやすいワイン、マドンナに人気のある理由が分りますよね。
ラベルの聖母像も思わずジャケ買いしてしまいそうな愛らしさがあります。
女性がみんな甘いワインが好きだということもないでしょうけど、女性に受けるものは大体ヒット商品になりますよね。
どんな料理にも合うマドンナ

マドンナはやや甘口で、果実のフレッシュな酸味にマイルドな甘さが調和した、爽快で心地よい味わいが特徴です。
また、お手頃な価格帯なので、食事と合わせて気軽に楽しめますよね。
甘すぎず酸味とのバランスがよい味わいは、和食や中華料理、エスニック料理とも合わせることができます。
うなぎの蒲焼や焼き鳥のタレ、甘辛く煮付けなど、みりんや砂糖使う料理の味を、酸味とほのかな甘さがぐっと引き立ててくれますよ。
八宝菜や空芯菜の炒めものなど、塩中心のシンプルな味付けなら、フレッシュでフルーティーなマドンナがよく合います。
エスニック料理では、酸味と甘みがあるパパイヤのサラダや、野菜やシーフードたっぷりの生春巻きがおすすめです。
最後に、スイーツとの組み合わせはいかがでしょうか。
チーズケーキはレモンを使うことが多いので、柑橘系の香りやほのかな酸味があり、フルーティーなマドンナと相性がいいのです。
アップルパイ、ベリー系や柑橘系などのフルーツタルトなどもおすすめです。
いろんな種類のマドンナ達
最初の1本は100年以上続く定番の、リープフラウミルヒをおすすめします。
現在は色々な種類のマドンナが造られています。
産地、ブドウの品種、品質格付、糖度格付は参考に書いておきますので、ご興味があれば調べてみてください。
マドンナ リープフラウミルヒ
新鮮な果物の酸味、軽やかな甘さ。みずみずしく爽やかな味わいのワインです。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ミュラー・トゥルガウ、ケルナー、シルヴァーナー、リースリング
- 品質格付:Q.b.A

出典:Amazon com.
マドンナ モーゼル
柑橘系の果物の香りを伴った生き生きとした酸味と、ほのかな甘みをもった軽快ですっきりした味わいのモーゼル産ワインです。
- 産地:モーゼル
- ブドウの品種:リースリング
- 品質格付:Q.b.A

出典:Amazon com.
マドンナ カビネット
洗練されたエレガントな味わいが感じられる、酸味と甘みの絶妙なハーモニーを持った風味豊かなワインです。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ミュラー・トゥルガウ、ケルナー、シルヴァーナー、リースリング
- 品質格付:Q.m.P
- 糖度格付:カビネット

出典:Amazon com.
マドンナ シュペートレーゼ
爽やかな酸味を伴った、ふくよかで心地良い余韻の甘口白ワインです。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ミュラー・トゥルガウ、ケルナー、シルヴァーナー、リースリング
- 品質格付:Q.m.P
- 糖度格付:シュペートレーゼ

出典:Amazon com.
マドンナ アウスレーゼ
完熟したリンゴの蜜のような深い味わいをもった甘口の白ワインです。
食後のデザートワインとしてお楽しみいただけます。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ミュラー・トゥルガウ、ケルナー、シルヴァーナー、リースリング
- 品質格付:Q.m.P
- 糖度格付:アウスレーゼ

出典:Amazon com.
マドンナ R <ロゼ>
花の香りが豊かでピンクのバラの印象、さくらんぼやラズベリーの雰囲気もあります。
酸と甘味のバランスが極めて良く、エレガントでさわやかな味わいのロゼワインです。
ほのかな甘口なので、食事だけでなく、デザートやチーズとの相性も抜群です。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ポルトギーザー、ドルンフェルダー
- 品質格付:
出典:Amazon com.
マドンナ ゼクト リースリング
マドンナにも、スパークリングワインがあります、誕生100周年を記念して作られたものです。
リースリング種ならではの華やかな香りといきいきとした酸が特長で、エレガントで引き締まった味わいのスパークリングワインです。
豊かな香りと上質な甘さで、リッチでフルーティーな味わいが楽しめます。
- 産地:ファルツ
- ブドウの品種:リースリング
- 品質格付:ドイチャー・ゼクトb.A.

出典:Amazon com.
スパークリングワインについての詳しい記事はこちらになります、よろしければ参考にどうぞ。
スパークリングワインはなぜシュワシュワする?製造法とおいしく飲むポイント
マドンナ オーガニック
ぶどう由来の果実味が豊かで、爽やかな甘い香りが心地よいオーガニックワインです。
クリーンな酸と、みずみずしい果実味が見事に調和し、ボリューム感があり、口中で心地よい余韻が続く、やや辛口の白ワインです。
EUの有機農業規則に従って生産された農産物であることを証明する「ユーロリーフ」を取得しています。
- 産地:ラインヘッセン
- ブドウの品種:ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー主体
- 品質格付:Q.b.A

出典:Amazon com.
まとめ
マドンナは、日本人がワイン初心者だったころから人気のあるワインです。
やや甘口で、果実のフレッシュな酸味にマイルドな甘さが調和した、爽快で心地よい味わいが特徴です。
どんな料理にでも合わせやすいワインです。
現在は、色々な種類のマドンナが造られています。
ぜひあなたも、マドンナを楽しんでみてください。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
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