ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」

ワインセラーがあればセラーでワインを保存すればいいですが、なかったらどう置いとけばいいか迷いますよね。
未開封だったら常温でもいいのか?
開封したら冷蔵庫?
そこで今回は、ワインを冷蔵庫で保存してもいいのか、セラーがない場合の開封前後の保存のポイントについてお伝えします。
ワインは冷蔵庫で保存していい?
ワインの保存と聞くと、難しそうなイメージがあるかもしれませんね。
コンビニやスーパーに行くと、ワインは常温の棚で置かれていることが多いし、
かといって家に専用のワインセラーもないので、代わりに冷蔵庫でワインを保存していいの?という疑問も浮かんでくると思います。
まずワインは冷蔵庫で保存しても大丈夫です。
冷蔵庫に入れたからといって、ワインはすぐに劣化するものではありません。
普段飲みのワインなら、ワインセラーがなくても冷蔵庫に入れておくだけで大丈夫です。
私も普段飲むワインは冷蔵庫に入れることがありますが、特に味が落ちることもなく、美味しいワインが飲めています。
1ヶ月くらいなら問題なく、そのまま冷蔵庫に入れて保存で大丈夫ですね。
ただ冷蔵庫の中はワインの保存にとっていい環境とはいえないので、長い間そのままではワインが劣化してしまうかもしれません。
なぜなのか見ていきましょう。
冷蔵庫で長い間の保存は難しい?
実はワインを長く保存するためにはワインにとっての環境作りが必要で、
以下のような条件が当てはまる場所に、ワインを静かに置いておく必要があります。
温度 13〜15度に保たれた温度変化が少ない場所
湿度 65~80%
直射日光や光が当たらない冷暗所
振動の少ない場所
臭いのない場所
この中で一番大切なのは、温度です。
特に温度変化が大きな場所でのワインの長期保存は、ワインの酸化が早まることで劣化してしまう可能性があります。
なので家の中では、一日の中や季節ごとで温度変化が大きな物置・お手洗い・床下収納よりも、
少し冷え過ぎますが、温度が安定している冷蔵庫の方がまだ保存には向いていると言えます。
ただ冷蔵庫内は、湿度が低い・冷蔵庫内の光が当たる・振動がある・臭いがあるなどの問題がどうしても避けられません。
ではどうすればいいかについて、見ていきましょう。
冷蔵庫でのワインの保存に必要な4つの工夫
ここまでで、冷蔵庫の中はワインの保存にいい環境とは言えないと説明しましたが、
工夫をすることで、冷蔵庫の中でも保存に理想の環境に近づけることはできます。
その工夫を4つほど紹介しますね。
そうすれば1年程度は、冷蔵庫での保存も可能になります。
冷蔵庫の野菜室で保存する
ワインは冷蔵庫の野菜室で保存することをオススメします。
野菜室は、温度・湿度共に冷蔵室よりもやや高めなので、冷蔵庫内ではよりワインの保存環境には適しています。
冷蔵室での保存は、温度・湿度以外にも、開閉が多いため振動が起きやすいのと、
いろいろな食材の臭いが冷蔵室内にこもり、ワインに臭いが移ってしまうことがあります。
ワインの理想的な保存環境という意味では、冷蔵室より野菜室の方がいいと思います。
もし冷蔵庫に野菜室が付いていなければ、
ストッカーなどなるべくワインを動かさない、他の臭いが強い食材などと離して置ける場所を確保して、ワインを保存するしかないですね。
瓶を新聞紙で包む
瓶を新聞紙で包む理由は、ワインのコルク栓の湿度を保つためと光を遮断する為です。
冷蔵庫内は乾燥しているため、コルク栓が乾いて縮んでしまい、そこから空気が入ってワインが劣化する可能性があります。
それを防ぐために、まず瓶の首についているキャップシール部分をラップで巻いて輪ゴムで留め、その上から新聞紙で瓶を何重にも巻くといいですよ。
新聞紙がお手元にない場合は、包装紙や古雑誌のカラーページでない部分を取っておいて、それらで瓶を巻けば新聞紙の代用になります。
臭いの強い物は近くに置かない
ワインにはコルクからごくわずかですが空気が入るので、臭いの強い物を近くにおいて保存すると、ワインに臭いが移ってしまいます。
ワインを保存する時は、臭いの強い物から離して保存するよう注意したいですね。
できれば縦置きで保存する
保存の際、ワインを横置きにするか縦置きにするかですが、もしスペースに問題がなければ縦置きをオススメします。
ワインの保存は普通横置きじゃないの?と思われた方、本来はその通りです。
ではなぜ横置きで保存するかですが、それは横置きだとワインのコルク栓がワインに常に触れているため、コルクが乾くのを防いでくれるからです。
コルクが乾いて縮んでしまうと、そこから空気が入ってワインが劣化することは、先ほどご紹介した通りです。
ただ今回の場合は例外で、キャップシール部分をラップで巻いて、その上から新聞紙で瓶を巻くことで、
コルクを乾かないようにする対策は既に行なったので、横置きにする必要はないわけです。
あと横置きにすることのリスクとして、もしコルクの状態がよろしくない場合はワインが「ブショネ」という劣化の一種になる可能性はあります。
とは言うものの、冷蔵庫は普段から使うものですし、それほどスペースに余裕がないことも多々あると思います。
その場合は、ワインは横置きにするしかないと思います。
以上のような工夫を踏まえれば、ワインはセラーがなくても最適に近い環境で保存できます。
ただし、ここまでの話はあくまでも「ワインを開栓していない」場合の話です。
ではワインを開栓した場合はどうでしょうか?
開栓したワインは冷蔵庫で保存する?
ワインは一度栓を開けてしまったら、劣化が急速に進んでしまいます。
なぜなら、栓を抜いた瓶の中に空気が入り込むからです。
開栓したワインは、基本的には飲み切るようにして、置いても数日以内でしょう。
開栓後、数日でも少しでも品質を保つためにはどうしたらいいか、いくつか方法を提案していきますね。
開栓した後のワインを保存する工夫
開栓した後のワインも、冷蔵庫の方が保存には向いています。
理由は先ほどと同じで、温度変化のある常温よりも変化の少ない冷蔵庫内の方が、どちらかというとワインの保存には向いているからです。
もう一工夫加えるのであれば、瓶の中を真空状態にできる「バキュバン」という専用の栓があるので、これを使ってみることです。
これを使えば瓶の中の酸素量を減らせるので、多少はワインの酸化を防ぐことができます。
ただいずれにしても、開栓したワインはなるべく早めに飲み切った方がいいと思います。
ちなみにスパークリングワインは、開栓した時から炭酸が抜けるので、飲みかけを保存するのはたとえ冷蔵庫の中であってもあまりオススメできません。
スパークリングワインを美味しく飲もうと思ったら、開栓したその日に飲み切るようにしたいですね。
もし飲みかけのスパークリングワインを保存する時は、元のコルクで栓をすることはできないので、
以下のような専用のシャンパンストッパーを事前に用意する必要があります。
それでもスパークリングワインは、遅くとも2日以内に飲み切ることをオススメします。
また、開栓したワインを冷蔵庫で保存する場合は、縦置きで保存しましょう。
ワインを横置きにすると、万が一栓が取れてしまった時にワインがこぼれてしまうことがあるからです。
場所はドアポケットでも野菜室でも、空いているスペースに縦置きできれば大丈夫です。
ちなみにワインの保存については、以下の記事でも紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。
ワインはどれくらい日持ちする?賞味期限は?種類別・開栓前後で変わる目安
冷蔵庫でも長期保管するとワインが劣化する?
ここまで、ワインを冷蔵庫で保存することについて紹介しましたが、
どんなに工夫をしたとしても、冷蔵庫内での保存はワインに完璧な環境にはできませんので、何年も保管するとワインが劣化する可能性があります。
ワインは劣化すると香りも変わってきますが、どのような香りが出てしまうかは、以下の記事で詳しく紹介しています。
先ほど少し触れました「ブショネ」についても詳しく紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。
このワイン劣化してるかも?!香り別に判断するワインの状態チェック
ワインを熟成させたいならセラーは必要
どちらかというと、冷蔵庫でのワインの保存はあくまで劣化させないための応急措置となります。
長期保存する、また熟成したワインを飲みたいのであれば、やはりワインセラーは必要になってきます。
ワインセラーと熟成については、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
セラーは絶対必要!?ワインを長期保存する注意点とおすすめ保管場所
ワインは熟成でどう変わるの?熟成原理と変化を解説~当たりはずれは運次第?~
もし費用や場所の問題でワインセラーの用意が難しければ、レンタルセラーサービスを使うという手もあります。
レンタルセラーについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
ワインを家で保管は不安!?レンタルセラーサービスで最適環境保管
まとめ
では、最後にまとめていきます。
ワインは冷蔵庫で保存しても大丈夫です。
1ヶ月程度ならそのまま冷蔵庫に保存できます。
ただ冷蔵庫は湿度が低い・光が当たる・振動がある・臭いがあるという問題があるので、
もう少し長い間ワインを保存するには一工夫が必要です。
それは冷蔵庫の野菜室で保存する、
瓶を新聞紙で包む、
臭いの強い物は近くに置かない、
できればワインは縦置きで保存することです。
開栓したワインは、基本的にはその日に、置いても数日以内で飲みきり、
保存するなら常温より冷蔵庫の方がいいですね。
専用の栓があると尚よしです。
スパークリングワインは、開栓したら当日に飲み切った方がいいです。
ただワインを長期熟成させたいならワインセラーは必要になってきます。
あくまで冷蔵庫でのワイン保存は、熟成させようとは考えず、一時的な保存場所と考えた方がいいみたいです。
それでも身近にあるものをうまく活用して、いつでも美味しいワインを飲めるように準備したいですね。
ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。
選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介」