ワインの種類や銘柄

ワインと他の酒との違いとは?醸造酒、蒸留酒、混成酒の違いを解説

私はワインが好きなので、基本的にはワインについてお伝えしてますが、

お酒の種類にはビール、ウイスキー、焼酎、ブランデー、日本酒、テキーラなどいろんな種類ありますよね。

ただ、製造方法でまとめるとたった3通りに分類されるのは知ってましたか?

そして、その中にはワイン以外の「ブドウを原料としたお酒」もあるんです!

今回の記事では、製造方法によるお酒の3分類と、ブドウを使ったもう一つのお酒をお伝えしますね。

製法によるお酒の分類

出典:(株)ロッテ YOIYOノート

前述のとおり、「お酒」は製造方法によって以下の3種類に分けられます。

醸造酒(じょうぞうしゅ)

  • ビール
  • ワイン
  • シードル
  • 日本酒
  • 紹興酒

など

蒸留酒(じょうりゅうしゅ)

  • ウイスキー
  • ブランデー
  • 焼酎
  • 泡盛
  • テキーラ
  • ウオッカ
  • ジン

など

混成酒(こんせいしゅ)

  • 梅酒
  • リキュール

など

それぞれの特徴や作り方に注目してみましょう。

醸造酒

醸造酒(じょうぞうしゅ)は、原料をアルコール酵母によって発酵させて作ったお酒です。

醸造酒の種類と原料、アルコール度数の目安

  • ワイン:ぶどう/13%前後
  • シードル:りんご/6%前後
  • 日本酒:米/15%前後
  • ビール:麦芽、ホップ/5%前後
  • 紹興酒:米/17%前後

特徴

  • アルコール度数は5度~20度
  • 素材の味を強く反映し、甘み・酸味・渋み・苦み など味のバリエーションが豊富
  • 色みがある(ワイン、ビール、紹興酒)

製造方法

醸造酒は原料をアルコール発酵させて造ります。

糖分を含んだ原料にアルコール酵母を加えると酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解するのです。

私は昔「なぜワインはぶどうから作られるのに甘くないんだろう」と疑問を持っていましたが、

糖分がアルコールに変わっていたんですね。

細かな製法の違い

日本酒やビールは衛生面、品質維持の観点から瓶詰めの前に

殺菌のための加熱やろ過(フィルターで雑菌を除去)などの工程を挟みますが、

多くのワインにはその工程はありません。

理由は素材の味を活かした酒を造るため。

ワインは他のどのお酒よりも原材料の影響を受けやすく、そして個性が豊かです。

ワインについての詳しい造り方はこちらにまとめています。

ワインによって製造工程に違いがある!?ワイン別に特徴を徹底解説

蒸留酒

蒸留酒は醸造酒を蒸留して作ったお酒です。

総じて醸造酒よりもアルコール度数が高めのお酒が多いです。

蒸留酒の種類と原料、アルコール度数の目安

  • ウイスキー:穀類(大麦、トウモロコシなど)/40%前後
  • ブランデー:果実(ぶどう、リンゴ など)/40%前後
  • ジン:穀類(麦、じゃがいもなど)/50%前後
  • ウオッカ:穀類(麦、じゃがいもなど)40%前後
  • テキーラ:リュウゼツラン(多肉植物の一種)/50%前後
  • ラム:サトウキビ/50%前後
  • 焼酎:いろいろ(いも、麦、米 など)/25%前後
  • 泡盛:米/30%前後

製造方法については後ほどお伝えしますが、蒸留酒の中にはアルコール度数90%以上といった、とんでもなく強いお酒があります。

ノリで一気に飲んだりすることは絶対にしないでください!(蒸留酒に限ったことではないですが)

特徴

  • アルコール度数は20%~90%以上
  • 素材の味はあまり反映せず、甘さや苦さなど、「味」は強くない
  • 色はないが、樽熟成したものは茶色っぽい

製造方法

蒸留酒は、醸造酒を蒸留して作ったお酒です。

小学生のとき理科の実験で「蒸留」の実験をしたことがあれば思い出してほしいのですが、

液体は加熱すると、気化(蒸気に変化する)し、冷却すると液化(液体に変化する)します。

水が気化する温度は100℃、

アルコールはお水よりも大分低い、78℃前後で気化します。

このため醸造酒を加熱すると水や他の成分よりも先に、アルコールが蒸発します。

その後蒸発したアルコールを冷却することで、アルコール成分は液体に戻ります。

水とアルコールが気化する温度の違いを利用し、醸造酒からアルコールの成分だけを抽出するというわけです。

醸造酒はもともとは多くても20%前後のアルコール度数しかありませんが、

一度の蒸留で元のお酒と比較して2~3倍の度数の蒸留酒を作ることができます。

蒸留酒を蒸留すると?

出典:関西化学機械製作(株)ホームページ

蒸留酒を蒸留すると、より純度の高いアルコールができます。

純度の高いアルコールということは原料や元の酒の成分が残らないということでもあります。

蒸留を繰り返すと、

原料や元の酒の個性が薄まり、より度数の高いアルコールになっていきます。

単式蒸留と複式蒸留

ウイスキーや焼酎に対して「クセが強い」といった表現がされますが、

蒸留酒の中でも原料の個性が残っているもの、そうでないものがあり、

その違いは蒸留の回数に影響を受けています。

単式蒸留

醸造酒を一度だけ蒸留すること。

原料の酒の個性が色濃く残る(クセが強いのは大抵こちら)

複式蒸留

蒸留酒を蒸留すること=2回以上蒸留すること。

味わいはすっきりとしている。

酎ハイを作るときに使う酒(ホワイトリカー)もこの方法で作られる。

混成酒

混成種は、醸造酒または蒸留酒に香料やハーブ、果実の成分を配合したお酒のことです。

梅酒やリキュールなどがこれに含まれます。

ワインを蒸留するとブランデーに。どんなお酒?

ワインを蒸留すると、ブランデーになります。

正確にいうとブランデーはフルーツを原料として作られた蒸留酒全般を指し、

ぶどう以外を原料にした場合は

  • アップルブランデー(りんご)
  • チェリーブランデー(さくらんぼ)
  • アプリコットブランデー(杏子)

というふうに原料になる果実の名前を付けて呼びます。

蒸留酒の中では果実味のあるフルーティな香りと、加糖による甘味があることが特徴です。

製造方法の特徴

ぶどうから作った醸造酒=ワインを蒸留する。

ここまでは他の蒸留酒と同じ工程ですが、一部の種類を除きブランデーは樽熟成をさせることが特徴です。

ワインについても同じことが言えるのですが、樽の中で長期間保管することでブランデーに樽の成分が溶け込み、

まろやかな味わいと香りに変化していきます。

ウイスキーとの違い

出典:クックドア

ウイスキーとブランデーは茶色っぽく見た目が似ています。

両者の違いは「原料」です。

ブランデーはブドウやリンゴなどの「果実」を原料としているのに対し、「ウイスキー」は

トウモロコシ、麦などの「穀物」を原料にしています。

仕上がる酒もブランデーのほうが総じてフルーティで甘い香りの印象ですが、

ウイスキーは燻製のようなスモーキーな香りが特徴です。

熟成年数で等級分けされている

出典:サントリー ホームページ

上の写真を見るとラベルに“V.O”と書かれていますが、この文字が熟成年数を示しています。

基本的にブランデーは熟成年数が長いもののほうが高価です。

前述のとおり熟成によりまろやかで深い味わいになる他、樽保管をするのにもコストがかかえるためです。

(等級ごとの熟成年数は生産国の法律やメーカーなどにより異なります)

VO

  • very old (とても古い)
  • 熟成年数目安11 – 15年

VSO

  • very superior old (とても優秀で古い)
  • 熟成年数目安16 – 20年

VSOP

  • very superior old pale (とても優秀で古く澄んだブランデー)
  • 熟成年数目安20 – 40年

XO

  • extra old(特別に古いブランデー)
  • 熟成年数40年以上
  • ナポレオンとも呼ばれる

飲み方

オンザロックや水割りで飲んでも構いませんが、もっともポピュラーなのは、ストレートです。

これは温度が低いとブランデーの魅力のひとつである香りを十分に楽しめないという理由からで、

ロシアやフランスをはじめとするヨーロッパではそのまま飲むのが一般的です。

しかし実際にはブランデーを使ったカクテルもたくさんありますし、ストレートでは強すぎるという方は是非別の方法を試してみてください。

初心者におすすめのブランデー3選

ワインが大好きなあなたなら、ワインを蒸留して作ったブランデーにも興味があるはず?

ブランデー初心者におすすめのブランデー銘柄を3種類ご紹介いたします。

選定基準について

上述のとおり、ブランデーは熟成年数が長いほど、飲み口がまろやかで飲みやすいと感じる方が多いです。

しかし熟成年数に比例して価格も高くなっていきます。

ブランデーは価格の幅が非常に広く、ボトル1本で数十万以上という銘柄も多数存在します。

はじめて飲むブランデーであまり高価な銘柄を買って冒険するのも不安です。

そこで今回はボトル1本あたり1000円前後、3000円前後、5000円前後と価格帯別に

コストパフォーマンスのよい銘柄を選びました。

1,000円前後 「サントリーV.O」

出典:サントリー ホームページ

容量 : 640ml

アルコール度数:37%

コンビニなどでもよく見かける、非常にポピュラーな国産ブランデー。

マスカットを原料にした非常にフルーティな味わいで、普段飲みにピッタリ。

とりあえずコストをかけずにブランデーデビューしたいというあなたに超おすすめです!

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3,000円前後 「ヘネシーV.S」

出典:成城石井ホームページ

容量 : 700ml

アルコール度数:40%

ブランデーを飲まなくても「ヘネシー」名前は知っている人は多いのではないでしょうか。

ヘネシーはフランスのコニャックという土地で作られる「コニャック」と呼ばれる種類のブランデーです。

「ヘネシー リシャール」など上位銘柄のボトルは数十万円で取引されています。

熟成年数が短めの「V.S」は3,000円程度で購入できますが、グラスに注いだ瞬間から香る

バニラを感じさせる芳醇なフレーバー、飲み込んだ後の余韻の深さなどは同価格帯のブランデーとは一線を画します。

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5000円前後 ジェラス10年

出典: 株式会社ジャパンインポートシステム

容量:700ml

アルコール度数:40%

ジェラスは「コニャック」と双璧をなす、「アルマニャック」という種類のブランデーです。

こちらもフランスのアルマニャックという土地の名前が由来です。

アルマニャックはコニャックと比較して、「ぶどうの個性が強く発揮される」ブランデーです。

理由は蒸留の回数にあり、コニャックが複数回の蒸留を行うのに対し

アルマニャックは一回の蒸留を終えた後はすぐに樽貯蔵します。

このため、素材の持つ味が強く残った蒸留酒ができます。

コニャックと比べるとクセが強いといわれることも多いアルマニャックですが、

「ジェラス10年」はほどよい酸味と深いコクのバランスの取れた、アルマニャック入門にピッタリの銘柄です。

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まとめ

  • お酒は醸造酒、蒸留酒、混成酒の3種類に分けられる
  • 「醸造酒」は原料をアルコール発酵させたお酒
  • 「蒸留酒」は醸造酒を蒸留させたお酒
  • 「混成酒」は醸造酒か蒸留酒に他の成分を足したお酒
  • ブランデーはブドウや他果実を原料にした蒸留酒。
  • 価格帯別のおすすめブランデー3選

ワインは世界でもっとも多くの地域で愛され、味わいと香りのバリエーション豊かなお酒だです。

しかし原料と製造方法が違うとまったく別のお酒が生まれ、それぞれに違った楽しみ方があるんです。

その中で今回はワインと同じぶどうから作る蒸留酒、ブランデーについても詳しくお伝えしました。

ワイン好きなあなたが別のお酒へのチャレンジを考えているなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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