ワインの種類や銘柄

ワインの赤、白、ロゼの違いは何?色以外にも違う各ワインの特徴は?

ワインには赤、白、ロゼの3種類の色がありますね。

でも、なぜワインの色が違ってくるのか、気になったことはありませんか?

ワインはブドウからしか造られませんが、だからと言ってワインは全て同じ造り方をしているわけではありません。

実はワインは、それぞれに造り方も少し違うため、色も変わってきます。

そこで今回は、ワインの色がなぜ違うのかについて、その理由と造り方を、

そして色が違うことで、それぞれのワインが持つ特徴も違ってきますので、それについても見ていきたいと思います。

ワインの色はなぜ違う?

まずワインの赤、白、ロゼとはどういうことでしょうか?

これは造られたワインの色を指しています。

赤ワインならワインの色が赤い、白ワインならワインの色が白い(正確には薄く緑や黄色がかっていますが)、

ロゼワインならワインの色がロゼピンクですね。

では、どうしてワインに色の違いが出るのでしょうか?

それは、ワインに使われているブドウの色の違いと、ワインの造り方の違いによって生まれます。

どういうことかを、以下で詳しく説明していきますね。

使うブドウの色の違い

ワインの色が違う理由の一つは、まず原料であるブドウの色の違いが挙げられます。

基本的には、赤ワインは黒ブドウから、白ワインは白ブドウから造られます。

(ちなみに、赤ワインは赤ブドウからではなく、黒ブドウというより皮の色が濃いブドウから造られます。)

黒ブドウと白ブドウの違いは、主にブドウの皮の色の違いです。

黒ブドウならブドウの皮が黒めに色づいている、

白ブドウならブドウの皮が白めに色づいています。

このブドウの皮の色素が、ワインの色にも表れることで、ワインの色も違ってくるのです。

ワインの醸造の違い

もう一つの理由は、ワインの造り方が違うからです。

(ブドウジュースからワインが造られる過程を「醸造」と言いますので、ここからは「醸造」と記載します。)

白ワインは、ブドウの皮などを除いて搾り取ったブドウジュースだけで醸造します。

一方赤ワインは、ブドウの皮や種も一緒にしてブドウジュースを搾り取り、皮や種のエキス分もブドウジュースに染み出させて醸造します。

そしてロゼワインは、主に2つの醸造方法があります。

1つは、赤ワインと同じようにブドウの皮も一緒に発酵させて、ロゼ色がついたところで皮を取り除く方法です。

そしてもう1つは、白ワインと同様の醸造方法で、黒ブドウを潰す際に自然にブドウジュースに色を移す方法です。

それぞれどのように造っている?

ではここから、それぞれのワインはどのように醸造しているのか、詳しく見ていきましょう。

赤ワインの醸造方法

まずは、赤ワインの造り方を見ていきます。

ざっくりと図で表すと、以下の通りです。

(出典:趣味のワイン)

①収穫:赤ワインの原料となる黒ブドウを収穫します。

②除梗:ブドウの茎を取り除いて、ブドウの実だけを取り出します。

(「除梗」=「じょこう」と読みます)

③発酵:ブドウの実からジュースを搾って、ブドウの皮・果肉・種などをジュースと共に漬け込んだ後に、

発酵させることでブドウジュースに含まれる糖分をアルコールに変化させて、ワインに仕立てます。

④圧搾:ブドウの皮・果肉・種を、発酵後のワインから取り出した後に再度プレスして完全にワインを搾り取り、

ここで抽出されたワインは、発酵して造られたワインとブレンドされます。

⑤熟成:ワインを木樽やタンクでしばらくの期間保存することで、ワインを落ち着かせて味わいをまろやかにします。

⑥瓶詰:造られたワインをボトルに詰めて、栓をします。

⑦瓶熟:瓶詰めした後で、ワインをさらにしばらくの期間保存することで、ワインの味わいをさらにまろやかにします。

完成! これであなたが普段飲んでいる美味しい赤ワインの完成です。

白ワインの醸造方法

次に、白ワインの造り方も詳しく見ていきましょう。

赤ワインとは、圧搾と発酵の順番が逆になっていることが、大きな違いです。

また赤ワインで行った除梗も、行わないことがほとんどです。

つまり、白ワインはブドウの茎ごと圧搾してブドウジュースを搾り出します。

理由は、ブドウの茎がジュースの色素を吸い取ってしまい、赤ワインの場合は色が薄くなるのを防ぐために、最初に茎を取り除きますが、

白ワインの場合は、色が薄くなることを心配しなくていいので、除梗する必要がないからです。

(出典:趣味のワイン)

①収穫:白ワインの原料となる白ブドウを収穫します。

②圧搾:ブドウの皮・果肉・種をプレスして、ブドウジュースを搾り出します。

③発酵:発酵させることで、ブドウジュースに含まれる糖分をアルコールに変化させることで、ワインに仕立てます。

④熟成:ワインを木樽やタンクでしばらくの期間保存することで、ワインを落ち着かせて味わいをまろやかにします。

⑤瓶詰:造られたワインをボトルに詰めて、栓をします。

⑥瓶熟:瓶詰めした後で、ワインをさらにしばらくの期間保存することで、ワインの味わいをさらにまろやかにします。

完成! これであなたが普段飲んでいる美味しい白ワインの完成です。

ロゼワインの醸造方法

では、ロゼワインはどうでしょうか?

まずロゼワインは、基本的に黒ブドウでワインが造られます。

その上で主に以下2つの醸造がされることで、ロゼワインが生み出されます。

セニエ法

セニエとは、フランス語の「saignee」=「血抜き」という意味です。

セニエとは、そもそも中世ヨーロッパで一般的に行われていた治療法で、体に溜まった老廃物などを、血と一緒に抜き取る治療と言われています。

ワインでは、発酵の途中でブドウジュースだけを少し抜き取る作業から、この言葉がついたそうです。

セニエ法は、ロゼワインの最も一般的な製造法で、

赤ワインと同じ手順で発酵を開始した後、

ピンク色に色づいたジュースを発酵タンクから抜きとり、抜き取ったジュースだけを別で引き続き発酵させることで造られます

直接圧搾法

黒ブドウを使って、白ワインと同じ醸造法で造る方法です。

黒ブドウを圧搾する時に、わずかにブドウの皮から色素が抽出されるため、セニエ法で造ったものより淡い色合いのロゼワインとなります。

まずはここまで、色の違いによるワインの醸造方法の違いについて見てきました。

ワインの製法の違いについては、以前の記事でより詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。

ワインによって製造工程に違いがある!?ワイン別に特徴を徹底解説

また、赤や白に比べてロゼワインがピンと来ないという方は、以前の記事でロゼワインの魅力について紹介していますので、

合わせて参考にしてみてください。

今世界で人気のワインはロゼ!?日本ではあまり知られていないロゼワインの魅力とは

色以外で違ってくるものとは?

赤、白、ロゼワインは、使うブドウの色や製法が違うとお話ししました。

それによって、色以外にも違ってくるものがあります。

何が違ってくるのかを、以下で詳しく見ていきましょう。

ワインの風味が違ってくる

まずワインは、色の違いによって風味が大きく変わってきます。

赤ワインは、ブドウの実をほぼ丸ごと発酵させることで渋味があるというのが、大きな特徴です。

赤ワインの原料である黒ブドウを発酵させることで、ブドウの皮や種に多く含まれるタンニンという成分がワインに抽出され、

これが赤ワインの特徴である渋みの元となっています。

このタンニンがあることで、赤ワインには渋みだけでなく、味わいの深みや複雑さ、ボディなど、

赤ワインにとって大事な味わいの要素も与えられています。

もし、ボディについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。

「フルボディ」って何?ワインのラベルにある「ボディ」の意味とは?

一方白ワインは、辛口の場合は口当たりが優しく、ドライな飲み口が特長です。

白ワインは、ブドウを発酵させる前の段階でブドウの皮を取り除くため、タンニンは微量しか含まれておらず、渋みはまろやかです。

また、ブドウの果実に含まれる酒石酸とリンゴ酸の味わいを、しっかりと感じ取ることができるため、

これを私たちの舌は、白ワインは酸っぱい、つまり酸味があると感じ取るわけです。

ロゼワインは、赤ワインと白ワインの中間と捉えるのがイメージしやすいと思います。

つまり、ブドウの皮から程よく抽出されたタンニンなどの成分により、わずかな渋みや赤いフルーツの味わいを感じ取れるとともに、

ブドウの酸味も残されたまま醸造されるので、赤ワインと白ワインの風味両方を持ち合わせているのが、ロゼワインの大きな特長です。

ワインに適した温度が違ってくる

赤、白、ロゼそれぞれのワインは、風味が違うことで、適した温度も違ってきます。

それぞれに適した温度は、以下のようになっているようです。

白:10℃前後

ロゼ:10〜12℃

赤(ライトボディ):12~14℃

赤(フルボディ):16~20℃

では、なぜ種類によって温度が違うかというと、

ワインに適した温度は、ワインに含まれる酸味やタンニンなどによって変わってくるからです。

酸味は、ワインの温度を下げることで味わいが引き締まったように感じられ、

反対に温度を上げることで、味わいがぼやけた印象を私たちは受けます。

一方タンニンは、温度を下げると渋みが強く感じられ、上げることでまろやかに感じられます。

同じ赤ワインでも、ライトボディよりフルボディの方が適温が高い理由は、フルボディのワインはタンニンも豊かに含まれているためです。

そのため、ワインによって酸味と渋みのどちらかを強く感じない、全体のバランスが取れた味わいに感じ取れるのが、

上記それぞれのワインの適温ということになるようです。

ワインに合う料理が違ってくる

味が違うことで、それぞれワインに合う料理も変わってきます。

赤ワインは、タンニンにより渋み、味わいの深みや複雑さ、ボディがあるので、

脂身の強いお肉との相性が良く、味の濃い料理にもぴったり合うようになります。

一方白ワインの辛口は、酸味があり、まろやかで口当たりが優しいので、素材の味を生かしたシンプルな料理によく合います。

またロゼワインは、赤ワインが持つタンニンと、白ワインが持つ酸味を併せ持っているので、

赤ワインに合う料理より薄めの味付けから、白ワインに合う料理より濃いめの味付けまで、幅広くワインを合わせることができます。

ワインと料理の相性がとてもいい組み合わせのことを「マリアージュ」と言いますが、

マリアージュは色々な組み合わせがあり、以前にも様々な記事で紹介してきました。

あなたが美味しくワインを飲むための大きなヒントになるかもしれませんので、よろしければ参考にしてみて下さい。

「肉料理には赤ワイン」とは限らない!?美味しい組み合わせの方程式

「シャブリワイン」が和食に合うと日本で人気!?解説とおすすめ紹介

ロゼワインでステーキを美味しく!家飲みマリアージュの応用テクニック

まとめ

今回はワインによって色が違う理由と、その造り方について見ていきました。

ワインはブドウの色と造り方によって、できるワインの色が異なってきます。

赤ワインは、黒ブドウを使って、皮から滲み出る色素を使うために色が赤くなり、

白ワインは、白ブドウを使って、皮の色素を移さずに醸造するために色が白くなります。

ロゼワインは、途中まで赤ワインと同じ製法と、白ワインと同じ製法の2つの造り方があります。

またワインは赤、白、ロゼと色が違うことで、ワインの味わい、ワインに適した温度、ワインに合う料理もそれぞれに変わってきます。

このようにワインの色と造り方を少し知るだけでも、ワインはとても奥が深い、面白いお酒だなと思います。

たまにはワインの色をじっくりと観察して、ブドウからワインができるまでを想像しながら、

美味しいワインを堪能するのもいいかもしれませんね。

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