ワインの種類や銘柄

世界で栽培するワイン用ぶどう58品種、主な産地と特徴を一覧で紹介

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介

ワインのぶどう品種、あまりにも種類が多すぎて覚えきれないですね。

ぶどう品種は、ワインの味わい・品質にとってとても大事ですが、

世界各地で栽培される品種、限られた地域のみで栽培される品種と様々です。

そこで今回は、そんなあなたがワインのぶどう品種をざっと調べられるよう、世界のぶどう品種58種を簡単に紹介したいと思います。

赤ワイン用の主なぶどう品種

まずは、赤ワイン用の主なぶどう品種について、以下で見ていきましょう。

アギヨルギティコ(Agiorgitiko)

アギヨルギティコは、ギリシャのペロポネソス半島で主に栽培される、赤ワイン用の品種です。

造られるワインは、軽やかなものから渋みが豊かなものまで、幅広い味わいのワインが造られています。

濃い赤色を持つワインを生み出すため、この品種から造られるワインは別名「ヘラクレスの血」とも呼ばれます。

アリアニコ(Aglianico)

アリアニコは、イタリア南部バジリカータ州やカンパーニア州等で栽培されるぶどう品種です。

強いタンニン分と豊かな酸味を持つ、フルボディのワインを多く生み出します。

カナイオーロ(Canaiolo)

カナイオーロは、イタリア中部地方、特にトスカーナ州で栽培されているぶどう品種です。

現在はキャンティワインの場合のように、サンジョヴェーゼとのブレンドされて使用されることが多い品種です。

ブレンドさせることで、サンジョヴェーゼのタンニン分を和らげ、飲みやすさとエレガントさを際立たせる役割を担っています。

カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)

世界各地で栽培されますが、代表的な産地は、フランスのボルドー地方です。

ぶどうの皮に含まれるタンニン分が多くワインに抽出されるため、強い渋みのある濃厚な赤ワインになります。

ワインが若いうちは、力強く濃厚な味わいに仕上がりますが、

熟成させることで、他にはない優美で複雑な風味を生むワインに変化します。

熟成ができて、世界中どこで栽培してもその特徴を表現できることから、高級赤ワイン用のぶどうとして絶大な人気を誇っています。

ちなみに、ボルドーワインについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

ボルドーワインとは?まずは知りたい特徴や格付け、オススメを紹介

カベルネ・フラン(Cabernet Franc)

フランスのボルドー地方やロワール地方をはじめとする、世界のワイン産地で栽培されるぶどう品種です。

ボルドー地方の赤ワインには、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドされて使われますが、

フランスのロワール地方などでは、カベルネ・フラン主体もしくは単独で造られるワインもあります。

一般的にカベルネ・フランから造られるワインは、

木イチゴやスミレの花のようなチャーミングなアロマと、口当たりが滑らかで酸味とのバランスがいい上品な味わいです。

ガメイ(Gamay)

ガメイは、主にフランスのボジョレー地方で栽培される赤ワイン用の品種です。

ヴィンテージの若いワインの味わいは、フレッシュかつフルーティーで、イチゴのような赤いフルーツの甘酸っぱい香り、渋みは少なく酸味もあります。

カリニャン(Carignan)

南フランスのラングドックや、スペイン北東部などでよく栽培されるぶどう品種です。

造られるワインは、タンニン分、苦み、酸味が強い味わいに仕上がります。

そのため、シラーなど酸味の少ない品種とブレンドされて、ワインの味わいを調節するために使われることも多いです。

カルメネール(Carmenere)

元々フランス・ボルドー地方の赤ワインに使われるぶどう品種でしたが、現在ではチリを代表するぶどう品種です。

ワインの色合いや風味は濃厚に仕上がる反面、酸味やタンニン分が柔らかい味わいになり、口当たりもなめらかに仕上がります。

クシノマヴロ(Xinomavro)

ギリシャで古くから栽培される、赤ワイン用のぶどう品種です。

しっかりとした酸味、穏やかな渋みを持つリッチな味わいの赤ワインを生み出します。

グルナッシュ(Grenache)

フランス南部やスペインで栽培されるぶどう品種です。

ワインの味わいはソフトで独特、土を想わせるフレーバーがあります。

他の品種とブレンドされてワインが造られることも多く、

味わいのしっかりとしたワインから、ジューシーでライトな味わいのワインまで様々なタイプのワインになります。

また、イタリアのサルデーニャ島では「カンノナウ」(Cannonau)と呼ばれ、タンニン分の強い赤ワインを生み出しています。

サンジョヴェーゼ(Sangiovese)

サンジョヴェーゼは、イタリアで最も栽培面積の多い、赤ワイン用のぶどう品種です。

中央イタリアのトスカーナ州が主な産地で、イタリアで最も有名なワインの「キャンティ」をはじめ、高級ワインも生み出しています。

フランスのコルシカ島では、「ニエルッキオ」(Nielluccio)と呼ばれるぶどう品種です。

ちなみにキャンティについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

キャンティワインの魅力と伝統を守るために独立したクラシコの魅力

シラー(Syrah)

フランスのローヌ地方とオーストラリアでは、最も重要なぶどう品種です。

シラーで造られる赤ワインは、色や香りが濃厚で、酸味とタンニン分が豊かなフルボディの味わいになります。

また、香りに黒コショウを潰したようなスパイシーな印象を感じるのも、この品種の特徴です。

他の品種とブレンドして使われることもあります。

ジンファンデル(Zinfandel)

ジンファンデルは、主にアメリカ・カリフォルニア州で栽培されます。

イタリアの「プリミティーヴォ」(Primitivo)と同じぶどう品種と言われています。

涼しい地域で育てられると、チェリーやラズベリーなど果実味が豊富な味わいで、

温暖な地域で栽培されると、ベリー系の風味に黒コショウやクローブのようなスパイスを想わせるフレーバーがあるのが特徴です。

タナ(Tannat)

フランス南西地方で主に栽培されるぶどう品種です。

渋みの元であるタンニン分が豊富なワインに仕上がります。

フランスの他には、ウルグアイで重要なぶどう品種です。

ツヴァイゲルト(Zweigelt)

ツヴァイゲルトは、オーストリアで生み出されたぶどう品種です。

寒い地方でもぶどうが生育できるため、オーストリア以外では、北海道や東北など日本の寒いワイン産地でも栽培されています。

味わいは、ヴィンテージの若いワインはラズベリーなど赤いフルーツのアロマに清涼感のあるものに、

樽熟成させたワインは、ブラックベリーなど黒いフルーツに、ビターチョコのようなコクのある香りが出てきます。

テンプラニーリョ(Tempranillo)

スペイン原産のぶどう品種で、スペインではテーブルワインから高級ワインまで幅広くワインが造られるぶどう品種です。

香りとタンニン分が豊かですが、より味わいをはっきりさせるために、

アメリカンオークの樽で長期間熟成させるのが、伝統的な製法です。

ワインの香りはイチゴやプラムに例えられますが、樽熟成させたものはスパイスやタバコ、なめした皮のニュアンスも加わります。

ネグロアマーロ(Negroamaro)

主にイタリアのプーリア州で栽培されているぶどう品種です。

ネグロアマーロは「黒く苦い」という意味で、できるワインは濃い紫色で、ほのかにスパイシーなニュアンスも感じられます。

プラムやチェリーのような、少し甘みのあるフルーツのフレーバーも特徴としてあります。

ネッビオーロ(Nebbiolo)

主にイタリアのピエモンテ州で栽培されるぶどう品種で、イタリアを代表する最高級ワイン「バローロ」や「バルバレスコ」を生み出しています。

ワインは、若い時はタンニンと酸が強い反面、

熟成させるとタールやスミレ、バラを想わせる、複雑な香りを持つワインになると言われています。

ネロ・ダーヴォラ(Nero D’Avola)

イタリア南部のシチリア島を代表するぶどう品種です。

テーブルワインから高級ワインまで、様々なタイプのワインが作られます。

コクのあるリッチなフルーツの風味を持つ、力強い味わいのワインとなります。

バルベーラ(Barbera)

イタリアで栽培されるぶどう品種で、北西部のピエモンテ州が主な産地です。

ワインは、ベリーのような赤いフルーツの香り、味わいは酸味が強い反面タンニン分は少なめで、チャーミングな印象を持ちます。

ビジュノワール(BijouNoir)

「黒い宝石」という意味を持つ、日本で開発された赤ワイン用のぶどう品種です。

主な産地は山梨県ですが、日本の気候にあった品種で寒さにも強いため、日本全国での栽培が増える傾向にあります。

色が濃くタンニン分が豊富、味にもコクがあるワインを生み出します。

ピノタージュ(Pinotage)

ピノタージュは南アフリカ原産で、この国を代表するぶどう品種です。

豊かなタンニンとフレッシュな酸、ボリュームのある力強い味わいを持つ赤ワインを生み出します。

ピノ・ノワール(Pinot Noir)

フランス、ブルゴーニュ地方を代表する品種です。

赤いフルーツのような華やかで可愛らしい印象の香り、少ない渋みで程よい酸味を感じる味わいです。

ちなみに、ピノ・ノワールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

ピノ・ノワールはワインのぶどうの品種!その特徴とおすすめワイン5選

また、ピノ・ノワールが有名な産地、ブルゴーニュのワインについても、以前に詳しく紹介しています。

合わせて参考にしてみてください。

ブルゴーニュワインはどんなワイン?特徴や主な産地、オススメも紹介

プティ・ヴェルド(Petit Verdot)

フランス、ボルドー地方のぶどう品種の一つです。

きれいな色合いで、酸味とタンニン分が豊かなワインを生み出します。

ボルドー地方では赤ワインに少量ブレンドに少量ブレンドされますが、

スペイン中央部やオーストラリアでは、この品種のみでワインが造られることもあります。

ブラック・クイーン(Black Queen)

「日本ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛が開発した、赤ワイン用ぶどう品種の一つです。

ベーリー(Bailey)とゴールデン・クィーン(Golden Queen)の交配により造られました。

濃い紫色の、酸味の強いワインを生み出します。

マスカット・ベーリーA(Muscat bailey A)

日本で開発されたぶどう品種であり、日本を代表する赤ワイン用ぶどう品種とされています。

ベーリー(Bailey)とマスカット・ハンブルク(Muscat Hamburg)の交配によって開発されました。

「日本ワインの父」とも言われる川上善兵衛が、日本の風土に適したワイン用のぶどう品種として造られました。

色が鮮やかな赤で、比較的渋味の少ないみずみずしいワインを生み出します。

マルベック(Malbec)

フランス南西地方のカオール地区で栽培されているぶどう品種です。

「コ」(Cot)とも呼ばれます。

「黒ワイン」と呼ばれるほど、色が濃くタンニン分の強い、ブルーベリーやスミレの花のような香りを持つワインを生みだします。

最近ではアルゼンチンでも多く栽培され、アルゼンチンを代表する赤ワイン用ぶどう品種として高く評価されています。

ムールヴェードル(Mourvedre)

フランス南部の他に、スペインやオーストラリアで栽培されるぶどう品種です。

スペインでは「モナストレル」(Monastrell)、オーストラリアでは「マタロ」(Mataro)と呼ばれるます。

若いワインは渋みが強く、他のぶどう品種とブレンドされてワインが造られることも度々あります。

オーストラリアではよくグルナッシュ、シラーズとブレンドされ、

それぞれのぶどう品種の頭文字を取って「GSM」と呼ばれる赤ワインを生み出しています。

長期熟成も可能で、この品種のみから造られた高級ワインも存在します。

ムニエ(Meunier)

シャンパーニュ地方で栽培されるぶどう品種の一つで、ピノ・ノワール、シャルドネなどとブレンドされてシャンパーニュを生み出します。

フランスでは「ピノ・ムニエ」(Pinot Meunier)、またドイツでは「シュヴァルツリースリング」(Schwarzriesling)とも呼ばれます。

メルロー(Merlot)

フランスのボルドー地方原産の品種で、赤ワイン用の品種の中では、世界で最も広く栽培されています。

ブドウが熟するのが他の品種に比べて早く、さらにたくさんの量を収穫できる、病気にも比較的強く、産地をあまり選ばないため、

世界中のワイン生産地で栽培されています。

赤ワインにすると、力強くアルコール度も高めで、酸味が少なめのワインを造り出します。

タンニン分はかなり滑らかで、熟成もできます。

メンシア(Mencia)

スペイン北西部のカスティーリャ・イ・レオン州で主に栽培されているぶどう品種です。

ワインには、スミレや赤いフルーツ、コショウ、ハーブの香りなどが備わり、ボディは中程度で、溌剌とした酸味をもつ味わいに仕上がります。

モンテプルチャーノ(Montepulciano)

イタリア中部および南部で栽培されているぶどう品種です。

イタリアの地元品種としては、サンジョヴェーゼに次ぐぶどう栽培地域の広範さを誇り、この品種と他の品種をブレンドして生み出されるワインも多数あります。

ヤマ・ソービニヨン(Yama Sauvignon)

1990年に山梨大学が開発したぶどう品種です。

日本の風土への適応と病害虫の被害防止を目的として、ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して開発されました。

白ワイン用の主なぶどう品種

次に、白ワイン用の主なぶどう品種について、見ていきましょう。

アルネイス(Arneis)

イタリア北西部ピエモンテ州を中心に栽培されている白ワイン用のぶどう品種です。

20世紀半ばに絶滅しかけましたが、1980年代以降に人気を回復しました。

白い花や洋梨のアロマをもち、辛口の白ワインだけでなく甘口ワイン用のぶどうとしても使われます。

アルバリーニョ(Albarino)

主にスペイン、ポルトガルで栽培されている白ブドウ品種です。

別名「海のワイン」とも呼ばれる、アルバリーニョから造られる白ワインは、酸味とミネラル感がしっかりとして、

青りんごや白い花の華やかな香り、フルーツの風味が豊かで、わずかに塩味を感じさせる味わいに仕上がります。

ヴィオニエ(Vionier)

主にフランス・ローヌ地方で栽培される、強いアロマが特徴の白ぶどう品種です。

主な栽培地はフランスのローヌ地方で、「コンドリュー」や「シャトー・グリエ」といった高級白ワインに使われます。

近年はアメリカやオーストラリアなどでの生産も増えています。

ヴェルディッキオ(Verdicchio)

イタリア中部マルケ州を中心に、イタリア各地で栽培される白ブドウ品種です。

ワインには控えめなアロマ、キリっとした酸とミネラルが感じられる味わいで、幅広い料理と相性がいいです。

ヴェルメンティーノ(Vermentino)

サルデーニャ島、コルシカ島、イタリア北西部およびフランス南部を中心に栽培される白ブドウ品種です。

レモンやライムのような柑橘、白い花や黄桃のアロマがあり、フレッシュな酸味と柔らかさな口当たりを持つ白ワインに仕上がります。

米国やオーストラリアなど、ニューワールドでも栽培されています。

グレコ(Graco)

イタリアのカンパーニャ州を中心に栽培され、この地方の「グレコ・ディ・トゥーフォ」という白ワインで知られるぶどう品種です。

ワインは、フルーツの豊かなアロマと絶妙な酸味を持ち、ミネラル感が豊かでバランスの取れたふくよかな味わいに仕上がります。

ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)

フランスのアルザス地方、ドイツなど涼しい産地で栽培されるぶどう品種です。

栽培が難しいぶどう品種と言われていますが、気候や土壌が適合した産地では、アロマティックな白ワインを生み出します。

ワインに表れる香りが特徴的で、バラの花びらやライチ、トロピカルフルーツ、コリアンダーのような多彩で力強いアロマを感じさせます。

ケルナー(Kerner)

ドイツ原産のぶどう品種で、寒さに強く収穫量も多いことで、ドイツでは重要なぶどうです。

日本でも、ドイツと気候が似ている北海道で栽培され、様々なタイプのワインが造られています。

ワインは、マスカットやミントのような甘く清涼感のある香り、酸味がみずみずしくフレッシュな味わいを生み出します。

コロンバール(Colombard)

フランス原産の白ぶどう品種で、主にフランスやアメリカで栽培されています。

フランスではブランデーのコニャックやアルマニャックの原料としてよく使われています。

北アメリカでは「フレンチ・コロンバール」という名前で呼ばれる品種で、フルーツの豊かなアロマを持つワインが造られています。

甲州(Koshu)

日本固有のぶどう品種で、今や日本を代表する白ぶどう品種とされています。

山梨県を中心に栽培されており、フレッシュなフルーツの香り、スッキリとした味わいのワインを生み出します。

日本を代表する山梨ワインについては、以下で詳しく説明しています。

日本ワインの誇り「山梨ワイン」が誕生したルーツとおすすめを紹介

シャルドネ(Chardonnay)

白ぶどうの中でも特に知名度の高い品種がシャルドネです。

原産国のフランスをはじめ、白ワイン用のブドウ品種として、世界中で高い人気を誇ります。

味わいとしては、フルーツの風味が豊かで芳醇なワインに仕上がります。

有名な「シャブリ」もシャルドネから造られる白ワインです。

シャブリについては、以前の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

「シャブリワイン」が和食に合うと日本で人気!?種類ごとの特徴やおすすめシャブリを紹介

シュナン・ブラン(Chenin Blanc)

主にフランスのロワール地方で栽培される、白ワイン用品種です。

最近では、南アフリカでも成功を収め、同国を代表するぶどう品種とされています。

辛口から甘口、またスパークリングワインまで品質の高いワインを生み出すため、世界中で栽培されます。

ワインとしては、カリンや桃のような香り、豊かな酸味を持つ味わいを生み出します。

セミヨン(Semillon)

フランスやオーストラリアで、主に栽培される白ぶどう品種です。

ボルドー地方の一部では、「ソーテルヌ」という世界的に見て品質の高い極甘口ワインを生み出します。

オーストラリアでは、シャルドネの次に多く栽培され、ニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・ヴァレー地区が特に有名です。

ドライフルーツやハチミツなどの上品な香り、酸味は穏やかで滑らかな口当たりのワインが造られます。

ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)

ソーヴィニヨン・ブランは、フランスをはじめ世界中のワイン産地で栽培されているぶどう品種です。

爽快で、フルーツの風味が豊かな白ワインを生みだすとされています。

ソーヴィニヨン・ブランから造られるワインの多くは、色合いは淡い黄色、柑橘とハーブの清涼感のある香りが特徴です。

フランスのロワール地方のような冷涼な地域で造られたものは、シャープな酸味とミネラル感のあるみずみずしい味わいとなり、

温暖な気候のもと十分に熟したソーヴィニヨン・ブランから造られたワインは、

トロピカルフルーツのような南国系の甘い果実、蜂蜜やスパイスのニュアンスも現れます。

トレッビアーノ(Trebbiano)

イタリア原産とされるぶどう品種で、主にイタリアやフランスで広く栽培されています。

フランスでは「ユニ・ブラン」などと呼ばれ、ブランデーの婚約の原料として使われています。

イタリアでは、全国で栽培されるぶどう品種です。

ワインの特徴としては、柑橘類や青リンゴ、若葉のような香りを持ち、爽やかでフルーツの風味が豊かな味わいに仕上がります。

価格もリーズナブルなワインが多く、コストパフォーマンスの高い辛口白ワインを生み出す品種として知られています。

ノジオーラ(Nosiola)

イタリア北東部のトレンティーノ・アルト・アディジェ州を中心に栽培されているぶどう品種です。

ワインは、りんごや洋梨のような香りに、ヘーゼルナッツを想わせる風味があり、豊かな酸味を持つ味わいに仕上がります。

ピノ・グリ(Pinot Gris)

フランスのブルゴーニュ地方が原産とされるぶどう品種です。

近年では世界各地で栽培され、フランスのアルザス地方、ドイツ、イタリア北部やアメリカのオレゴン州、ニュージーランドで品質の高いワインが生み出されています。

白ぶどうの中では、特に豊かなボディとフルーツの風味を持つワインができるとされ、まろやかでコクのある味わいに仕上がります。

ピノ・ブラン(Pinot Blanc)

フランスのアルザス地方や、ドイツで主に栽培されているぶどう品種です。

出来上がるワインは、白い花を想わせる香りが特徴で、りんごやハーブ、柑橘類のような爽やかな香りも感じられます。

味わいは、酸味が際立ち適度な苦味を備え、コクもしっかりとあります。

フィアーノ(Fiano)

カンパーニャ州やシチリア島など、イタリア南部で古くから栽培されている白ブドウ品種です。

ワインの特徴としては、オレンジの実やミモザの花のような香りを持ち、ヘーゼルナッツやアーモンドのニュアンスも感じる、

ミネラル感と酸味のバランスが取れた濃厚でコクのある味わいに仕上がります。

マルヴァジーア(Malvasia)

イタリア、フランス、スペインなど地中海の国を中心に、世界のワイン産地で栽培されるぶどう品種です。

マルヴァジーアは、細かく分類するとたくさんの種類があり、

辛口白ワインだけでなく、デザートワインや、ポルトガルのポートワインに代表される酒精強化ワインも造られています。

品種の種類が幅広いため、特徴をまとめることは難しいのですが、

ワインはふくよかで円みがあり、どっしりとしたボディと柔らかい口当たりを持っています。

ミュラー・トゥルガウ(Muller-Thurgau)

ドイツで開発されたぶどう品種で、気候や土地に対する順応性が高く、ドイツを中心に世界的に普及したぶどう品種です。

日本でも北海道を中心とした寒冷な地域で栽培されています。

造られるワインは、青リンゴやマスカットを想わせるフルーツの軽やかな香りで、辛口〜中甘口のニュートラルな味わいを持っています。

ミュスカデ(Muscadet)

フランスのロワール川地域で栽培されるぶどう品種です。

ワインは、フレッシュな柑橘系の香りを持ち、爽やかでフレッシュな酸味を持つ軽い味わいに仕上がります。

その軽い味わいを補うために、「シュール・リー」と呼ばれる特別な造り方が行われることもあります。

モスカート(Moscato)

イタリアで古くから栽培されるぶどう品種で、日本の「マスカット」と同じぶどうに当たります。

ちなみにフランスでは「ミュスカ」、スペインでは「モスカテル」、ボルトガルでは「ムスカテル」と呼ばれています。

ワインの一番の特徴は、名前の語源でもある「ムスク」(=麝香)を想わせる豊かなアロマを持っています。

味わいは辛口〜甘口まで、様々なタイプのワインが造られています。

リースリング(Riesling)

有名な白ワイン用の品種の一つで、ドイツやフランスのアルザス地方では重要な品種です。

この品種が持つ、はっきりとしたフルーツの香りと酸味が特徴です。

一般に涼しい気候に適すると考えられる品種ですが、

それほど涼しいとは言えないオーストラリアのクレア・ヴァレー地区のものは評価が高いです。

ちなみに、リースリングについては以前に詳しく紹介しています。

参考にしてみてください。

白ワインの原料である高貴品種リースリングの特徴と生産地のおすすめワイン

リボッラ・ジャッラ(Ribolla Gialla)

主にイタリア北部のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州で栽培されるぶどう品種です。

近年のオーガニック・ワイン人気に伴い、最近注目されているぶどう品種でもあります。

ワインには、アカシアの花、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を想わせる香り、味わいには酸味とミネラル感がしっかりと感じられます。

もちろん白ワインのぶどう品種は、今回紹介したもの以外にもたくさんあります。

白ワインのぶどう品種をより詳しく知りたい方は、以前の記事を参考にしてみてください。

白ワインのぶどうの品種の特徴を一覧で紹介!三大品種プラス20種

まとめ

今回は、世界のワイン用ぶどう品種をざっと紹介してきました。

これ以外にもぶどう品種は世界中に無数に存在しますが、まずは今回紹介したぶどう品種を理解して、

まずはいろいろな国のワインを試しに飲んでみてはいかがでしょうか。

そうすれば、あなた好みの味わいを生み出すぶどう品種が見つかるかもしれませんよ。

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)