ワインの種類や銘柄

適当に選ぶと台無しになる!?子供の生まれ年ワインの選択と注意点

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

選び方や注意点について記事書いてます
→「お店によって特徴が全然違う!?定期的にワインが届くサブスクを紹介

「子供の生まれ年のワインを、子供の成人のお祝いとして飲む」

ワイン好きとしてはやってみたいですよね。

でも、子供が成長する20年の間、ワインを置いておかなければならないので、

下手なワインを選んでしまうと、味が劣化する場合もあり、せっかくの記念日が台無しになってしまうかもしれません。

この記事では、そんな事態にできるだけ遭わないように、生まれ年ワインの選び方や注意点についてお伝えします。

生まれ年ワインは適当に選ぶのはNG

まず子供の生まれ年ワインは特別なものなので、しっかりと選びたいですね。

子供が成長するまで20年の間、きちんと保管できるワインを選ばないと、ワインが劣化してしまいます。

生まれ年のワインを成人のお祝いとして飲むことは、子供や家族、あなたにとっても一生に一度の大切な記念日になります。

ですがその記念日で、大事に取っておいたワインが劣化していて、開けたら変な香りや味がしたら、みんなどれだけガッカリするでしょう。

味を全く気にしなければ話は別ですが、生まれ年ワインは、特に慎重に選ぶことをオススメします。

劣化したワインがどうなるか、どのような香りが出るかについては、以前の記事で紹介しております。

参考にしてみて下さい。

このワイン劣化してるかも?!香り別に判断するワインの状態チェック

生まれ年ワインを選ぶときの4つのポイント

そんな事態に合わないようにするためには、どうすればいいでしょうか?

ポイントは以下の4つです。

・なるべく早めに買っておく

・最高級クラスの赤ワインを選ぶ

・念のため2本以上用意しておく

・ワインセラーで保管する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

生まれ年ワインはなるべく早めに買っておく

今すぐでなくても大丈夫ですが、子供の生まれ年ワインは、なるべく早めに買うことをオススメします。

その理由は2つあります。

ワインが受けるダメージをできるだけ少なくする

ワインを移動させることを、人に例えて「ワインに旅をさせる」と表現することもあります。

ただ、可愛い子には旅をさせよ、ということわざもありますが、可愛いワインにはあまり旅をさせないようにしましょう。

ワインは移動される時に、高温・直射日光・温度変化・振動など好ましくない環境にさらされ、少なからずダメージを受けてしまうからです。

そのダメージから受ける時間が短ければ短いほど、またワインが若ければ若いほど、ワインはダメージからいち早く回復します。

これも私たちと同じで、若いうちは体力があり回復も早いのですが、年を取り体力が落ちるとそうもいかなくなる、ということですね。

お店やネット販売で用意されている年の古いワインは、ワインが造られてからあなたの手元に届くまでに、いろいろな人に売買されることで、

様々な場所を旅してダメージを受けている可能性があり、ワインが劣化している確率は上がります。

ワインの品質は、栓を開けてみないとどうしても判断ができません。

せっかく準備しておいたワインが、開けた時に劣化していたことが分かった、ということがないようにする為にも、

ワインは、最適な環境下できちんと保管されたと分かるものを用意しておきたい所です。

その為には、生まれ年のワインは若いうちに買っておいて、あなたがきちんと保管・管理するのが一番です。

ワインは発売直後が最安値

早めにワインを買うことをオススメするもう一つの理由は、価格の問題です。

ワインは、基本的に発売された直後が最安値で買え、年代が古くなればなるほど値段が上がります。

その理由はシンプルで、ワイン造りは年1回だけなので、その年にワインが造られて販売されると、それ以上造ることができないからです。

時間が経てば経つほど、その年のワインは飲まれて減る一方で、古いワインほど買いたい、飲みたいという人はある程度いるので、

いわゆる需要と供給のバランスで値段が上がる、というわけです。

また年によっては「この年にできたワインは美味しい」と専門家が年を評価する、いわゆる当たり年とされた場合は、

買いたいと思う人が増えるので、その年のワインの値段が、グンと跳ね上がることもあります。

なので同じワインでも、発売されてすぐに買っておいた方が一番安いことが多いので、生まれ年ワインも早めに買うことをオススメします。

ワインと価格についての関係は、以前にも紹介したことがあります。

実は熟成したワインが高いのは別の理由もあり、そこにも触れていますので、よかったら参考にしてみてください。

ワインの値段はどうやって決まる!?ワインとマネーの関係性を解説

生まれ年ワインは最高級クラスの赤ワインを選ぶ

生まれ年ワインは、最低20年保管しなければなりませんが、

上級ワインや甘口ワインを除けば、一般的なワインの保管期間の目安は、長くても8年以内です。

20年間保管ができて美味しく飲めるワインは、最高級クラスの赤ワインなどごく一部に限られてきます。

以下の条件を満たすワインでしたら、20年保管しても美味しく飲めます。

・渋みが強いフルボディの赤ワイン

・2万円以上の価格

理由としては、以下の通りです。

・渋みが強いフルボディの赤ワイン→たっぷり含まれる渋み成分のタンニンが、ワインの酸化を和らげてくれるので、20年の保管にも耐えられる。

・2万円以上の価格→生産者が特別に選りすぐった最高のブドウを使う、ワインの酒質が強い可能性が高いワインの相場、20年の保管にも耐えられる。

ちなみに、フルボディと聞いてイメージがわかない方は、以前に紹介した記事を参考にしてみて下さい。

「フルボディ」って何?ワインのラベルにある「ボディ」の意味とは?

価格についての補足で、私は1万円くらいからは味はあまり変わらないと思ってましたが、

ソムリエの人に聞いてみると、20年以上保管する場合は2万円以上のワインの品質がいいそうです。

あと2万円以上の赤ワインを買う場合は、子供が生まれてすぐに慌てて買おうとしなくても大丈夫です。

最高級の赤ワインは、造られてから販売されるまで数年かかるからです。

後ほど紹介しますが、例えばフランス、ボルドー地方のメドック格付けの高級レンジの赤ワインは、造られてから3〜4年後に発売されます。

ちなみに、ワインは保管することで熟成が進みます。

ワインの熟成については、以前の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみて下さい。

熟成に向いた長期熟成型のワインの話にも触れています。

ワインは熟成でどう変わるの?熟成原理と変化を解説~当たりはずれは運次第?~

生まれ年ワインは念のため2本以上用意しておく

生まれ年ワインを20年保管する場合、できれば予備も含めて2本以上用意しておいた方がいいでしょう。

せっかくワインを大切に保管していたとしても、ワインの劣化の可能性や事故などで破損することが考えられるからです。

ワインの劣化は、例えあなたがワインを適正に保管していたとしても、起きる確率は0%にできません。

また用意が1本だけですと、20年保管する間に万が一の事故が起きないとも限りません。

念のため、予備を今のうちから用意しておくことをオススメします。

生まれ年ワインはワインセラーで保管する

20年間ワインを保管するには、湿度・温度・無振動などワインの保管に最適な空間が必要となります。

基本は、自宅にワインセラーを事前に準備する必要があります。

ワインセラーについては、以前の記事で詳しく紹介しています。

長期保管での注意点についても触れていますので、参考にしてみて下さい。

セラーは絶対必要!?ワインを長期保存する注意点とおすすめ保管場所

 

また、自宅にワインセラーがない場合や用意するつもりがない時は、

ワインを預かって保管してくれるサービスの利用を検討されることをオススメします。

ワインの保管サービスについても、以前の記事で詳しく紹介したことがあります。

よろしければ参考にしてみて下さい。

ワインを家で保管は不安!?レンタルセラーサービスで最適環境保管

生まれ年ワインを開ける時の注意点

これから紹介することは、今は準備しなくても大丈夫ですが、いざワインを開ける時に必要になりますので、頭に入れておいてください。

もし家で飲むことを考えているなら、普段からワインを飲む時など、ワインのコルク栓を抜くことに慣れておくことをオススメします。

20年保管したワインのコルク栓は、時間の経過によって脆くなっているかもしれないので、

開ける途中で脆くなったコルク栓が折れて、栓が抜けなくなったり、

なんとか開けられたとしても、コルク片がワインの中に入ることも考えられます。

年代の古いワインのコルク栓を開けるのは、慣れていないと難しいことは覚えておくことをオススメします。

もし、コルク栓を開けるのにどうしても自信がない場合は、

信頼できるソムリエがいるレストランに事前に相談した上で、ワインを持ち込むこともできます。

ワインを持ち込むと、持ち込み料や抜栓料として別途料金がかかりますが、

せっかくの特別な記念日ですので、たまには奮発するのもいいですよね。

ちなみに、コルク栓を開ける自信がないけど、どうしても家でお祝いしたい方には、

最近ではスクリューキャップでも長期保管できるワインもありますので、そちらを選ぶのもアリですね。

スクリューキャップでも、先ほど紹介した「2万円以上の価格」で「渋みが強い赤ワイン」を選びたいですね。

スクリューキャップなら、ブショネは発生しませんし、開ける時の失敗も気にしなくて大丈夫です。

そんなスクリューキャップワインのメリットは、以前の記事で詳しく紹介しております。

よろしければ参考にしてみてください。

安物に感じる?高級ワインにも広がるスクリューキャップのメリット

生まれ年ワインにオススメのワイン5選

では生まれ年ワインで、ソムリエの方に聞いた一押しを紹介します。

今回、あなたにはあえて世界最高峰クラスの赤ワインをオススメしたいです。

ワインの価格も世界トップクラスですが、先ほど紹介した通り、発売してあまり年月が経っていなければ全く手が出せない価格というわけではないと思います。

何より世界最高峰のワインで、子供の一生に一度の記念日を家族でお祝いできる、

その瞬間の喜びを考えれば、決して高い買い物ではないと思います。

5大シャトーの赤ワイン

一言で説明するなら、5大シャトーの赤ワインは「世界最高峰のワイン」です。

フランスのボルドー地方は、世界でもトップクラスのワイン産地として知られていますが、

その中にあるメドックという地区の中では、ワインが格付けされています。

その中で最高の第1級に選ばれている4つの造り手のワイン

「シャトー・ラフィット・ロッチルド」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・マルゴー」「シャトー・ムートン・ロッチルド」と、

メドック地区の外にありながらも、同じく第1級に選ばれた「シャトー・オー・ブリオン」

この5つのシャトー(=造り手)は一般的に「5大シャトー」と呼ばれ、

彼らが造る看板の赤ワインは、紛れもなく世界最高峰です。

ちなみに5大シャトーの赤ワインは、飲み頃に差し掛かるまでに最低10年かかると言われており、

熟成すると、トリュフのようななんとも言えない官能的な深みのある香り、ビロードのような滑らかな舌触りに変化するそうです。

丁寧に保管すれば20年でもまだ飲み頃ですので、ワインもどのように変化していくか楽しみですね。

ちなみに5大シャトークラスになると、マスコミの間で、年の当たり外れについて言及されることもありますが、

今回は全く気にせず大丈夫です。

理由は、5大シャトーの看板ワインともなると、年によってワインの品質に差が出るわけではないからです。

5大シャトーのワインは、年の当たり外れに関係なく選りすぐった最高のブドウを使い、

それを長年の経験・最先端の技術・最高のスタッフによって造られています。

そのため年ごとで特徴が出るので、年により味の違いはありますが、毎年間違いなく最高品質のワインを造り続けています。

当たり年と言われない方が、比べた時に価格が安いので、むしろ生まれ年が当たり年でない方がいいかもしれませんね。

シャトー・ラフィット・ロッチルド

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010020161

シャトー・ラトゥール

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010020141

シャトー・マルゴー

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010040551

シャトー・ムートン・ロッチルド

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010020181

シャトー・オー・ブリオン

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010061021

まとめ

子供の生まれ年ワインを選ぶ注意点についてお伝えしました。

子供の生まれ年のワインは最低でも20年は開封せず中身を確かめられないわけなので、開けてがっかりは十分考えられます。

お伝えした4つのポイントを押さえてワインを選んでいけば、子供がお酒を飲めるようになったとき、きっとうれしい記念になってくれると思います。

ワインを定期的に届けてくれるサブスクサービスは、店によって全然特徴が違います。

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