ワインの種類や銘柄

ぶどうだけで造られているワインに添加物?その種類と役割を解説

ワインに添加物が入っているって知っていますか?

もちろんワインはぶどうから作られますが、ぶどうだけでできているのではないのです。

ワインが美味しく安全に造られるために、添加物が使われています。

ワインの添加物は、裏側に貼ってあるラベルを見ることでわかりますよ。

今回は、ワインの添加物についてお話していきたいと思います。

あなたが安心して、ワインを楽しめるお手伝いができれば幸いです。

ワインの添加物はいついれるの?

ワインの添加物で代表的なものは、亜硫酸塩です。

亜硫酸塩は、伝統的な酸化防止剤です。古代エジプト・ローマ時代からワイン造りに使用されていました。

ブドウが発酵する際にも自然に生成されるものです。

酸化防止剤無添加のワインはあっても、亜硫酸塩なしのワインは存在しません。

亜硫酸塩については、次の記事を参照してください。

ワインの酸化防止剤は体に悪い?無添加ワインとの違いもあわせて解説

亜硫酸塩はワイン造りの中で、酸化の影響を受けやすい工程ごとに添加されます。

最近は、ぶどうの収穫の段階で亜硫酸塩を添加するケースが増えています。

最も繊細な収穫したての果実が劣化しないように、亜硫酸塩で守るのですね。

果醪(マスト)の酸化を防ぐとともに、畑や醸造所に存在する自然酵母がアルコール発酵を起こすのを防ぐために、亜硫酸塩を添加します。

果醪(マスト)とはブドウ圧搾後、果汁・果皮・果肉・種子などが混ざった状態のことです。

発酵期間中に、酵母とバクテリアのコントロールのために亜硫酸塩定期的に加えます。

発酵後の熟成中に添加することもあります。

亜硫酸塩はマロラティック発酵を防いでしまうので、マロラティック発酵を行う場合は必ずその後に添加します。

マロラティック発酵とは、ワイン中のリンゴ酸が乳酸菌の働きによって、乳酸と炭酸ガスに分解される発酵のことです。

ビン詰め時や輸送・保管時に低温を保つことが難しいことが考えられる場合には、ビン詰め時に添加します。

ビン詰め後に低温管理が不十分であった場合、ワインが再発酵して劣化する恐れがあります。

再発酵が起こると炭酸ガスがビン内で発生し、通常の非発泡ワインの瓶ではそれに耐えられず、ビンが破裂してしまうこともあるのです。

白ワインの場合

白ワインで亜硫酸塩を添加するのは、圧搾後です。

圧搾とは、白ワイン造りの工程の中で、果汁と果皮や種などを分離する作業のことです。

亜硫酸塩にはポリフェノールの抽出を促進する効果があるので、果皮や種を取り除いた後の方が良いとされています。

また、白ワインは果皮や種に含まれる渋味成分が入らないように造りますので、亜硫酸塩の添加は圧搾後になります。

赤ワインの場合

赤ワインで亜硫酸塩を添加するのは、黒ぶどうの枝を取り除いた後です。

亜硫酸塩の役割の一つ、果皮や種に含まれるポリフェノールの抽出効果が、おいしいワイン造りの役に立ちます。

赤ワインは白ワインと比べて、抗酸化力のあるタンニンを多く含んでいるため、亜硫酸塩の添加量は抑えることが出来ます。

甘口ワインの場合

ここでの甘口ワインというのは、白ワインを中心にロゼワイン、スパークリングワインの味の種類を表す時に使う「甘口」ではなく、単純に残糖分が多いワインという意味です。

「甘口」「辛口」については、次の記事に詳しく書かれています。

ワインで言う「辛口」は辛くない!?辛口の意味とおすすめの辛口ワイン

甘口ワインや無濾過ワインは糖分を多く含むので、細菌の増殖や酵母の再活性化の可能性があります。

そのため、通常のワインよりも亜硫酸塩を多く添加します。

亜硫酸塩以外の添加物

家に有ったワインを調べてみると、20本中

  • 3本に安定剤としてアカシア
  • 2本に保存料としてソルビン酸カリウム
  • 2本に酸化防止剤としてビタミンC、2本に酸味料

が入っていました。

亜硫酸塩以外の添加されていたら、

  • 原料のぶどうが貧弱な場合
  • ワインとしての醸造が不十分なもの
  • 酸化防止がより必要なもの

などに、添加されているという意見もあります。

ただ、顕著な毒性が認められない限り、気にする必要はないと思います。

他の食品と同じように、添加物は厚生労働省のガイドラインに沿って使用されているものですし、

アレルギー性の反応はその添加物の一般的な特性とは言えません。

ワインの産地の広がりや、ブドウの品種の変化によって必要となる添加物があるかもしれません。

また、酸化防止剤無添加などの新しいワインの醸造方法が生まれていますので、

従来の酸化防止剤に変わる添加物が必要になるかもしれません。

保存料のソルビン酸カリウム

ソルビン酸は、大量生産のワインや甘口のワインによくみられる表示で、細菌の成長・繁殖を抑える働きがあります。

ソルビン酸は有機酸なので、細菌が栄養源として取り込むことで効果を発揮します。

細菌はソルビン酸を取り込んでも代謝できないので、成長・繁殖ができなくなってしまいます。

安定剤のアカシア(アラビアガム)

アカシアは、コーラなどの清涼飲料水やアイスクリームなどに、色素や味の成分の混ざり具合を調整するための安定剤・乳化剤として使われています。

赤ワインの飲み終わりによく見られる、オリ(沈殿物)をクリアにして安定させる目的で添加されています。

ポリフェノールが沈殿してしまわないように、アカシアがポリフェノールを包んで沈殿を防ぐための安定剤です。

酸化防止剤のアスコビン酸(ビタミンC)

アスコルビン酸は、ワイン造りにおいて酸化防止目的亜硫酸塩と合わせて使用されるビタミンCのことです。

緑茶の材料欄にある「ビタミンC」がこれです。

酸味料

酸味料とは食品へ酸味を加える、酸味を強化するために使用される食品添加物です。

酸味料は単独の物質で使用されるのではなく、複数の物質を一緒に使う事で効果を発揮します。

このような場合は、それぞれの物質を表示する必要がないと法律で定められています。

まとめ

ワインの添加物で代表的なものは、亜硫酸塩です。

亜硫酸塩はワイン造りの中で、酸化の影響を受けやすい工程ごとに添加されます。

白ワインで亜硫酸塩を添加するのは、圧搾後です。

赤ワインで亜硫酸塩を添加するのは、黒ぶどうの枝を取り除いた後です。

甘口ワインは、通常のワインよりも亜硫酸塩を多く添加します。

ワインに使用される亜硫化酸塩以外の添加物は、安定剤としてアカシア、保存料としてソルビン酸カリウム、酸化防止剤としてビタミンC、酸味料などがあります。

ワインの添加物は他の食品と同様、厚生労働省にガイドラインのもと、身体に悪影響が無いように使用されていますよ。

くれぐれも飲みすぎには注意して、素敵なワインライフをお過ごしください。

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